幼年童話
絵が物語の世界へと導いてくれる「絵本」から、言葉(と少しの挿絵)によってお話を心に描き出す「童話」へ。年長から小学校低学年にかけての子どもたちは、その読書の幅をぐっと広げる時期です。そんな子どもたちの童話デビューにぴったりなのが「幼年童話」と呼ばれる、低年齢向けの物語ジャンル。 絵本で「本を読むこと」の面白さを知っているこの頃の子どもたちには、「自分で読んでみたい」という気持ちが芽生えはじめます。そんな気持ちを無理なく後押しできる作品を選んであげることで、読書の世界の新しい扉をひらいてあげてください。
幼年童話について
楽しい挿絵がたっぷり!
幼年童話には楽しい挿絵がたっぷり入って、物語をイメージしやすくなります。絵本の感覚で読み聞かせもしやすく、子どもたちがはじめて一人で読むときにも手助けしてくれます。
写真『みどいろのたね』
文字は大きく読みやすい
文字のサイズは、大きめで、読みやすく配置されています。ひらがなだけの本、小学校低学年で習う漢字が使われている本と2種類あります。漢字が使われているときには、きちんとルビがふられていて、一人で読むときも安心です。
写真『こぶたのピクルス』
文章は長すぎず、少しずつ読み進められます
絵本より長めのお話も、章立てられ、少しずつ読み進めることができます。はじめは、毎日1章ずつ読むなど工夫して楽しむこともできます。
写真『オニタロウ』
特別連載「絵本から童話へのかけはし」
福音館のWebマガジン「ふくふく本棚」では、子育て中の社員が、子どもたちと実際に読んで楽しんでいる幼年童話の中から4冊を選んでご紹介しています。「自分で読んでみたい」という気持ちが芽生えはじめた子どもたちに、いきなり一人で読ませると、文字を追うので精一杯になってしまいますが、大人も一緒に楽しむことで、本の世界の新しい扉を開くことができますよ。