日々の絵本と読みもの

ローカル列車の旅の楽しみを満喫! 千葉県小湊鉄道が舞台の絵本です『れっしゃが とおります』

ローカル列車の旅の楽しみを満喫! 千葉県小湊鉄道が舞台の絵本です

『れっしゃが とおります』(かがくのとも8月号)

夏休み、子どもたちと鉄道の旅の計画を立てている方もいらっしゃることと思います。今日は、地域の人々の生活に密着したローカル列車・小湊鉄道をとりあげた絵本『れっしゃが とおります』をご紹介します。

『れっしゃが とおります』に登場するのは、軽油を燃料として走るディーゼル列車です。親子がJRから連絡橋を渡って、始発駅のホームに停まっている列車に乗り換えるところから始まり、走る列車と風景を俯瞰しながらお話は進んでいきます。

列車は町中から住宅地、田園地帯や川を越えて走り、自然豊かな山間を抜け、終点に到着します。駅周辺や、車窓ののどかな風景を見ていると、のんびり列車に乗って旅をしているような感覚をおぼえる絵本です。

この絵本のもうひとつの魅力は、鉄道を軸に、人々の様々な暮らしが交差している様子が細かく描きこまれていることです。旅先にもそれぞれの日常が流れていることを想像するのもまた、鉄道の旅の楽しみではないでしょうか。

『れっしゃが とおります』の付録には、お散歩マップとして使える「そらからみると こみなとてつどうのたび」という小湊鉄道周辺の観光名所が入った大判ポスターが入っています。このマップを見ながら絵本をめくれば、よりいっそう旅の気分を味わえることでしょう。そして、絵本を読んでみたらこんどはぜひ、鉄道を使った小さな旅を楽しんでくださいね。

●岡本雄司さんのインタビューが「母の友」8月号に掲載されています。創作の手法や、大好きな旅について楽しく語っています。ぜひご覧ください。

2017.07.26

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