いつもどおり息もつかせぬ展開のこの作品、「タンタン」を堪能させてくれます。そのなかで実は別レベルで気に入ってるところがあるのです。それは…、タンタンたちを探し出せないデュポン・デュボンのお二人さんがすまし顔で新しい捜査法すなわち「ビーカー方式」(51P)を提案するとこ! アンデス山中に捕らわれているタンタン達に反応した振子なのですが、二人はエッフェル塔を登りつつ「ねえもっと高いとこみたいですよ」、ハドック船長が処刑直前に「奈落の底につき落とされたような気分だぜ」と落ち込むと「まだまだ下のほうみたいですねえ」と地下坑捜索、みんなが火あぶりのため外に引き出された瞬間にはスフィンクスやピラミッドを前に「なんでも太陽のさんさんとふりそそぐ場所ってんだけど」、山と積まれた材木が総崩れたになったときにはゴーカート場を前に「ほかにどっか思いつくか 物と物とがぶつかりあう場所なんて」。比喩されている場所がいちいち可笑しくって、まいります。エルジェ氏に降参。ところで、ウィキペディアで素敵な項目をふたつ見つけました! 内緒にしとくには惜しいので、紹介を。その一、「タンタンの冒険旅行」。3.の登場人物のところがうまくまとめてあって楽しかった。1.主要人物、2.悪役、3.準レギュラー(これはなかなかの企画ですよ、2回以上出てくる人たちを、どこで出てくるかを含めて言及してくれている!)。その二、「ベストセラー本の一覧」。普通の本や作家のベストセラー情報の続きに、世界レベルでの漫画のベストセラー一覧が!タンタンは3位、3億5000万部。ちなみに日本の作品もばんばん挙がっていたのでそれも面白かったでした。5位ドラゴンボール(これも3億5000万部)、8位ワンピース(これが書かれた時点で2億5000万部ですが、今じゃもっと上かも)、って感じで。映画をきっかけに日本でタンタンがもっと読まれるかもしれないから、2位にあがるのも夢じゃないかもしれないですねっ。
基本情報
- カテゴリ
- 読みもの
- ページ数
- 64ページ
- サイズ
- 31×23cm
- 初版年月日
- 1985年10月30日
- シリーズ
- タンタンの冒険
- ISBN
- 978-4-8340-0359-8
- テーマ
- ー
みんなの感想(2件)
ビーカー教授が助かったのが良かったです。タンタン達もあぶなかったけどたすかったのがよかったです。
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