子どもも、大人も、大好き! 『カレーライス』
『カレーライス』
「きょうの ごはんは カレーライス」「カレーライス、さあ、つくろう!」
野菜と肉を切って、「おなべで おにくを いためます ジャー ジャー ジャー」「やさいも いれて いためます ジュー ジュー ジュー」。テンポの良い擬音が、調理している臨場感を盛り上げてくれます。たっぷり水を入れて、コトコトじっくり煮込み、カレーのルーを入れたらまだまだま煮込みます。クツクツクツ。「できたかな もうすこし…… にえたかな もうすこし……」カレーのいい匂いがしてきて、完成が待ち遠しい! 「わあ、できた! いい におい!」あつあつごはんにカレーをかけたら、お待たせ! カレーライスのできあがりです。
作者の小西英子さんは、『おべんとう』 『サンドイッチ サンドイッチ』 『のりまき』 『ケーキ』など、食べもの絵本の第一人者です。『カレーライス』刊行時の「作者のことば」で絵本に込めた思いを次のように書かれています。
「カレーは誰もが見慣れた食べ物です。ですから少しでも曖昧な絵を描くと、たちどころに違和感が生じると思いました。(略)カレー独特の色、ドロッとした質感、濃厚な匂い、あつあつの温度、そして元気が出てくるような味……、そのすべてをパワフルに描かなくてはなりません。『ちゃんと描けるだろうか』という不安と、『絶対描いてみせる』という自負と、『どうかうまく描けますように』という祈りに似た思いが心の中でぐるぐると回り続けました。勇気を出して、自分を励まし続けながら絵を描きました」
小西さんの覚悟と思いが、子どもたちにも伝わっているのでしょう。「読み聞かせをしたところ、なんと『いいにおい!』という声が上がりました」「思わずおなかがなってしまいます」「この絵本をきっかけに料理をすることに子どもが興味を持ちました」などたくさんの読者の声が寄せられています。
絵本を読んで、色々な会話をかわしながら、親子でどうぞおなかいっぱいお楽しみください。
担当A:この絵本を読むとカレーが作りたくなります。
2025.01.21