パンダが大きなはちみつソフトクリームを作ります『パンダのソフトクリームやさん』
パンダのソフトクリームやさん
パンダのきょうだい、とんとんくんとらんらんちゃんはソフトクリームやさんです。
はちみつのソフトクリームが食べたいと言うくまくんと一緒に、はちみつを取りに行きますが、はちの巣は木の高いところにあり届きません。
そこで、木の下に丸太を運び込み、その上に、お店につないだ長いホースからクリームをぐるぐると出して、大きなソフトクリームを作ります。とんとんくんがソフトクリームの山をかけのぼって、はちみつをかけていきますが……。
働き者でかわいらしくて、どこかユーモラスなパンダのきょうだいが魅力的なこの作品。月刊絵本「こどものとも年少版」2015年8月号として刊行され人気だった作品が、待望のハードカバー化です。
月刊誌刊行時、「こんなに大きなソフトクリームをいっぱい食べてみたいと大喜び」といった子どもたちの反応が、読者からたくさん寄せられました。
愛らしいパンダのきょうだいのお話を作ってくれたのは、イラストレーターとして活躍されている、小川かなこさんです。ソフトクリームが大好きで、学生のある時期、毎日毎日ソフトクリームを食べていたそうです。店先にある目印のソフトクリーム型のオブジェや、溶けてしまわないように店の前で食べる人たち――そんなソフトクリーム屋さんの光景も大好きだそうです。そんな小川さんだからこそ、ソフトクリームへの愛にあふれたこんなユニークなお話が生まれたのでしょう。
鮮やかな独特の色づかいが魅力的な絵は、透明な薄いアクリル板の裏に色を塗り重ねていく手法で描かれています。あっけらかんとしたユーモアにあふれたこのお話、「こんなソフトクリーム食べてみたい」とわくわくしながら楽しんでもらえるとうれしいです。
担当M
子どものころ、ソフトクリームを食べるのが遅くて、いつも溶けてきたクリームで手をベタベタにしていました。家族旅行で観光地に行くと、必ずソフトクリームを食べていたのがいい思い出です。
2024.07.03