お風呂屋さんってこんなところ! 『おふろやさん』
『おふろやさん』
ペンキ絵を見つつ高い天井を仰ぎ、広くてちょっと熱めの湯船に入り足を伸ばす……
こうして記事を書いていても、想像しただけでなんだかとっても贅沢な気分になります。そうです。銭湯(おふろやさん)の話です。
今回は、そんな「おふろやさん」が舞台の絵本をご紹介します。
お父さんとお母さんと赤ちゃんと一緒にお風呂屋さんに出かけたあっちゃん。立派な屋根と高い煙突のお風呂屋さんに入り、脱衣所で服を脱いでいると、先に来ていたともだちに出会います。いざ、お風呂場へ。たくさんの人が身体を洗ったり湯船につかったりしています。湯船の上には富士山と松林の絵。あっちゃんは身体を洗い、ともだちと一緒に湯船に入ります。
お風呂を出たら、服を着て牛乳をぐびっと1本。子どもからおじいさんおばあさんまで、お風呂屋さんは今日も大賑わいです。
この絵本、文章は最初の1ページのみで、あとはすべて絵だけでお風呂屋さんの様子が丁寧に描かれています。少しはしゃぎすぎたお兄さんたちがおじさんに注意されたり、男湯と女湯でそれぞれ貼りだされている広告が違ったりと、細かい部分まで楽しむことができますよ。
今は少なくなった町のお風呂屋さんの様子やそこに来る人々が、生き生きと描かれています。お風呂屋さんに行ったことがある方もない方にもおすすめの1冊です。
担当K・おすすめの銭湯は「金春湯」です。板に書かれた「わ」にテンションが上がります。
2022.04.26