エルジェって日本のことちょっと意識していてくれたみたいで、そのこと言いたくて寄稿します。『青い蓮』の極悪人ミツヒラトやヤマト、『金のはさみのカニ』の横浜署刑事倉木文治の他、この『ななつの水晶球』13pラストのコマに刀を抜いたサムライ(役者)がいたり『紅海のサメ』36pで船上仮装パーティでキモノ姿に扮した女性がいたり(ぞうりではなく下駄を履いているところがご愛嬌)。世界にあっては、日本と中国が混同されがちなところなのに、エルジェははっきり区別してくれているなあと思います。こんなことってチェコの作家チャペック(「ロボット」という言葉はこの人が作った)の児童書『長い長いお医者さんのはなし』に載っている一番最後のおはなしで、日本の芸術性の高さを名指しで称えているのを見て以来、って感じです。もっとも、他の国の人にも、その国の人や物が出てきていて嬉しく感じられるコマが、ちょこちょこあるのでしょうね、わかる人にしかわからないって世界ですねえ。かもしれませんね。
基本情報
- カテゴリ
- 読みもの
- ページ数
- 64ページ
- サイズ
- 31×23cm
- 初版年月日
- 1985年10月30日
- シリーズ
- タンタンの冒険
- ISBN
- 978-4-8340-0357-4
- テーマ
- ー
みんなの感想(4件)
宗教儀式のシーンが、映画インディージョーンズを彷彿させる、冒険作品。インカ帝国、ユネスコ世界遺産のマチュピチュ遺跡がテレビに映るたびにこの作品を思い出します。
学者が次々に襲われるのがかわいそうだった。ビーカー教授が襲われるのもかわいそうだった。椅子にすわったままうくのがすごかったです。
なんといっても冒険物語の王道を行くこのお話、呪いに不思議冒険スリルがてんこ盛り、おなじみビーカー教授も大活躍?そして続きは「太陽の神殿」へとなだれ込みクライマックス!!!映画を見ているような躍動感あふれる場面設定と素敵な絵画描写が楽しめます。
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