ドエクル探検隊
いざ南米の地へ! ――生と死のあわいの物語
時代は1930年代。小学校を卒業したばかりの竜二とさゆりは風おじさんの家へ招かれる。動物の言葉がわかるおじさんの家には、神代に祖先をもつ個性豊かな動物たちが一緒に暮らしていた。ある日、この一家のもとにアンデス山脈にいるズグロキンメフクロウから手紙が届く。危機を知らせる差し迫った内容に、さっそく探検隊が結成され、一行は南米ペルーへと向かう。それは太古に巨大哺乳類が絶滅した謎に迫る大冒険の始まりだった。
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読んであげるなら
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自分で読むなら
小学高学年から
カテゴリ | : 読みもの |
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定価 | : 3,850円(税込) |
ページ数 | : 736ページ |
サイズ | : 21×16cm |
初版年月日 | : 2018年06月10日 |
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ISBN | : 978-4-8340-8405-4 |
シリーズ | : 福音館創作童話 |
その他の仕様 +
みんなの感想(3件)
この年令になってすばらしい本に巡り会えて、目下夢中に読み進んでいます。定期購読の児童雑誌「飛ぶ教室」夏号に河合雅雄氏特集があり、その中でこの本を知り、早速購入しました。久し振りの本格的児童書、大人でも読み応えあります。感謝!
中村 嘉孝さん
河合雅雄(草山万兎)先生・・・雨の日が続き、たまに見える晴間がより一層美しく感じられる毎日ですが、お元気でお過ごしでしょうか。私は小さい頃から先生の「少年動物誌」を愛読書にしてきました。先生の生きる喜びに溢れたキラキラと、輝く少年時代を感じることで、思わず笑顔になって自分も丹羽篠山を裸足で駆け回ったかのごとく、喜びを知ることができました。個性豊かな兄弟や、不思議な魅力に満ちている自然が、先生にとっていかにかけがえのないものなのかということを学びました。私は今大学4年生で教員を目指しているのですが、自分の生徒に必ず読ませたいと思う作品です。さて、今回読ませていただいた「ドエクル探検隊」も、大変楽しく読ませていただきました。物語の一つ一つの言葉ににじみ出る先生のユーモアと知性に、長編物語ながらぐぐっと引き込まれ、あっという間に読み終わりました。子ども達の夢と希望を詰め込んだような物語ですが、たくさんの学びがありました。そして何よりも胸を打たれたのは、先生のお年であっても新しいことに挑戦しようとするその気持ちです。先生の心には、動物や自然と過ごした日々から得た生きる力が、灯火としていつまでも輝いているのだなと思います。先生のようにいつまでも素直で温かで、純粋な心をもった大人になれるように、日々の感動を見逃さずに過ごしたいと思います。先生に心からの尊敬をこめて。いつまでも日本中の子ども達にとっての「風おじさん」でいてください。
えみさん
児童生徒向きの文章で分かり易く、物語の展開に引き込まれ、夢中になりました。熊野古道(中辺路道)には「小判地蔵」がありますが、改めて本当の豊かさを考えさせてくれる内容でした。学校図書などで、多くの児童生徒さんに読んで欲しいと思いました。先生の益々のご健康とご活躍を期待致します。
久保正一さん
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