にほんご
小学1年の国語教科書を自由に独創的に構想
小学校1年の国語教科書を、自由に、独創的に構想した作業の中から生みだされた、ことばの本のベストセラー。鳴いたり、吠えたり、さえずったりして声をだす生き物はたくさんいますが、唯一生き物の中でことばを話すことができるのは、人間だけです。赤ちゃんの頃はことばを話せませんでしたが、成長するごとにことばを覚えます。ことばの世界のおもしろさ、深さ、広がりへと子どもたちの目を開かせます。
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読んであげるなら
5・6才から
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自分で読むなら
小学低学年から
カテゴリ | : 幼年童話 |
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定価 | : 1,650円(税込) |
ページ数 | : 186ページ |
サイズ | : 22×15cm |
初版年月日 | : 1979年11月30日 |
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ISBN | : 978-4-8340-0762-6 |
シリーズ | : 福音館の単行本 |
その他の仕様 +
みんなの感想(9件)
安野光雅さんの書棚から見つけました。なによりも装丁が良い箱入り、二色刷り、四色刷りの頁が指になじむ紙質で現れてくるのは、本を手にした時の喜びです。にほんごが心にしみる一冊です。
若井 豊さん
P26-29の<きもち>の項を読み、はっとさせられました。私は4歳の女の子をもつ母親です。最近娘のつく、小さなウソが気になって仕方ありませんでした。手を洗っていないのに「洗った」とか、トイレに行ってないのに「行った」とか、本当に小さなことなのですが、その小さな積み重ねでいつか「自分の気持ちをまっすぐ人に伝えること」ができなくなってしまわないかと、不安にかられたのです。かく言う私自身がそうであったので…。でも私と娘はちがう人間。自分の気持ちを言葉で伝えること、そして娘の小さなウソの中にあるかくれた言葉を感じとってやらねばならなかったなと。冷静に子どもの言葉を受け止め、子どもの感情の奥にある言葉に耳をかたむけることが、大人の親のつとめであったと気づきました。人の気持ちを言葉として理解できる人、自分の気持ちを言葉として人に伝えられる人になってほしい。そのためにまず、自分の気持ちを言葉にして伝えていきたいと思います。
匿名さん
ひょんなことから中村桂子さんを知り、中村さんの本を読む中で「リレートーク言葉の力、人間の力」に出合い、その中で紹介されていた「にほんご」に興味が湧き、早速読みました(以前より安野光雅さんのファンでもあったためかなぁ)。言葉の不思議さ、おもしろさ、楽しさがつまっていて、読んでいるうちに自然と声を出して読んでしまっていました。自分の子どもが小学生の時に、一緒に読みたかったです。ぜひとも、もし孫ができたら一緒に読めることを楽しみにしてしまいました。近所のお母さん方にも、おすすめしたいです。
匿名さん
孫が小学1年生になり、店頭で編集委員の方々の名前を見て、すぐに気に入りました。孫に読ませたい本を1冊ずつ吟味して購入しています。その本棚を見て、手に取ってくれることを望んでいる私です。
石田美枝子さん
編集委員の方々の、にほんごに対する思い、こどもに伝えたい思いが伝わってきます。長く読まれ続けていく本だと思います。
Sanさん
「谷川俊太郎展」へ子ども(3歳)と行った際に、ミュージアムショップでおみやげに買いました。昨夏から平仮名を読むようになり、谷川さんの言葉あそびうたも好きで、この本も帰りの電車で読みながら帰り、喜んで毎日のように読んでいます。世界には色々な言葉があって、その中の1つが日本語であることや、方言、手話、点字にも触れられていること、安野さんの挿絵も素敵で、大人になってもう一度読んで改めて良書だなと感じました。
大山 恵さん
小学生になる息子にプレゼントしようと思って買いました。
ことばっておもしろい。
たくさんのことばに触れてほしいと思います。
くらしの全般に興味があります。
おいしいものが何よりすきです。
近 真未子さん
丸谷才一さんと山崎正和さんの対談集にこの本が紹介されていて、アマゾンで購入しました。私はまだ子供はいませんし、教育者でもありません。それでも私達読者がこの教科書(私案)を使用することから、教育は変わっていくのかな?と思い、姪っ子と使用します。声を出して読んだり書き込んだり。どんな風にしたら、姪っ子(小3)は楽しく思うかな?少しワクワクしています。生きていくヒント集みたいな感じで使ってみます。沢山のヒントを有難うございます!
鶴田 純代さん
…ちょっと新鮮な驚きでした。大人の私が一人で読んだとき、正直言って「子どもにはどうかしら…」と思いました。まぁ試しに…と子どもと一緒に読んでみると…!すごい、こんな本は初めて!!この本の中味は一見、簡素なことばと簡素な絵だけなのに、それを見て聞いてストレートに子どもの口からこぼれる言葉と(これがまた「きら星のごとき」言葉たち!親バカですが)、それを受ける大人とのやり取りの中で、大きな広がりがうまれて。そんな子どもとのやり取りを楽しみつつ、この本がいかに緻密に周到に作られたものかを、またまた子どもを通して気付かされました。また、やられてしまった。「にほんご」って、すごい。「ことば」って、すてき。
taguroさん
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