カラフルな色味に元気がもらえる!
びっくりの連続『かえるくんのおさんぽ』
はっきりとした色使いと、ドキドキとワクワクがぎゅっとつまった『かえるくんのおさんぽ』は、起承転結のはっきりとした展開で、初めて「お話絵本」に触れる子どもたちにぴったりの絵本です。
ユーモラスなかえるくんの表情や、お花の模様やかえるくんたちの素敵なお部屋のインテリアなど、読んでもらっている子どもたちが楽しめるところが盛りだくさんです。
かえるくんはお父さんからもらったお気に入りのボールをもって、お散歩に出かけることにしました。「だれか あそぶこ いないかなあ」と友だちを探すかえるくんでしたが、よそ見をしてうっかりボールを落としてしまいます。ボールはそのままころころ転がって、穴の中に!
あわてて穴に入り、たくさんのボールの中から1個選んで外に飛び出たかえるくん、またまたお散歩を続けます。そこへ「いっしょに あそぼう!」と現れたのはなんとおおきなヘビ! かえるくんは、「ぎゃー!」とばかりに一目散に逃げだします。
無事にヘビから逃れたかえるくんの前に、ヤモリの3兄弟が現れます。「いくよ、えいっ!」とかえるくんがボールを投げると、3兄弟はとんだりはねたり走りまわってボールをとります。しかし、かえるくんがボールを受けたそのとき、なんと、ボールがばりんと割れてしまいます。中から出てきたものはなんでしょう? ぜひ続きは絵本を読んで確かめてみてくださいね。
作者のきもとももこさんは、これまでに『うずらちゃんのかくれんぼ』や『ピーのおはなし』を描かれています。実は、うずらちゃんや子犬のピーの背景に、小さなかえるが描かれているのをご存じでしたでしょうか? すみずみまでよく絵を見ているお子さんなら、とっくに知っているかもしれませんね! 今作の主人公は、そのかえるくんなのです。ぜひ、この絵本を読んだら、『うずらちゃんのかくれんぼ』や『ピーのおはなし』も手に取って、どこにかえるくんが隠れているか探してみてくださいね!
担当・A 入社13年目。かえるくんの近くにいる虫が気になっています。
2020.06.12