日々の絵本と読みもの

「もやし」は野菜の名前じゃない? 安くて、美味しくて、栄養満点の「もやし」の秘密。『もやし』

「もやし」は野菜の名前じゃない? 安くて、美味しくて、栄養満点の「もやし」の秘密

『もやし』(「かがくのとも」5月号)

「だいこん」「にんじん」「もやし」「ほうれんそう」……。この中にひとつだけ仲間はずれの言葉があります。どれだかわかりますか? それは「もやし」です。「もやし」の語源は、若い芽がぐんぐんと「萌え出る」様子からきています。ひとつの野菜を表すことばではなく、種や豆から出てくる新しい「芽」のことです。

スーパーにならぶ、「かいわれ」や「とうみょう」、ちょっとすまし顔の「スプラウト」もみんな「もやし」の仲間です。『もやし』(「かがくのとも」5月号)では、そんな「もやし」の秘密が盛りだくさん。驚いたのは、家庭でも「もやし」が簡単に育てられることです。「りょくとう」という豆をまいて、一週間もたつと元気なもやしが育ちます! 


食卓でも脇役といったイメージがある「もやし」ですが、実は栄養満点。この絵本を読むと「もやし」の奥ゆかしさになんだか愛着がわいてきます。よく考えると「もやし」はご飯のおかずにもお酒の肴にもなるお惣菜の万能選手でもあることにも気づかされます。

週末は園芸店で「りょくとう」を買って、お子さんと「もやし」を育ててみてはいかがでしょうか? あっという間に育つので、来週には食卓にならべることができます。新鮮な「もやし」で料理をしたら、いつもの胡麻和えや炒めものも一味ちがってくるかもしれませんよ。

「日々の絵本」金曜担当・T
チームふくふく本棚の姉さん。趣味は、居酒屋のおつまみを自宅で再現すること。

2018.05.25

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