赤鬼のオニガワラ・ケンは、地獄勤めのサラリーマン!『オニのサラリーマン』
赤鬼のオニガワラ・ケンは、地獄勤めのサラリーマン!
『オニのサラリーマン』
鬼ってどんなイメージでしょうか?
こわい? わるもの?
でも、『オニのサラリーマン』を読んだら、そんな鬼の見方が変わるかもしれません。
「わし、おにでんねん。すんまへん」
関西弁で自己紹介するのは、地獄勤めのサラリーマン、オニガワラ・ケンです。地獄カンパニーの平社員で、一男一女あり。今日もびしっとスーツで決め、愛妻弁当と金棒を持ってバスで出勤します!
バスの中は、妖怪たちで超満員。後ろの鬼の角が背中に当たります。まさに通勤地獄……!
地獄に着いたら、まずは順番に閻魔大王にごあいさつです。
「きみ、きょう、ちのいけじごくの かんし たのむわ」
「へーい、かしこまりました」
“ちのいけじごく”の見張り担当になったオニガワラは、決まりを守らない自由気ままな亡者たちを叱りつけながら仕事をこなします。
「おい、そこ! けんかしたら あかんぞ」
「とびこみ きんしって いうとるやろー!」
さて、亡者の相手でへとへとになりながらも、待ちに待ったお昼休憩です。大好物の大きな目玉焼きが入った愛妻弁当を食べて元気いっぱい。しかし、この後とんでもない事件が起こるのです。
昼食を食べておなかがいっぱいになったオニガワラはコクリ、コクリ……と居眠りしてしまいます。
目が覚めると、なんと極楽から糸がいっぽんぶらさがっていて、亡者たちが逃げようとしているではありませんか! さあ、大変です。どうする、オニガワラ!
愉快な口調で語られる地獄のひと騒動に、子どもから大人まで目がはなせません!
ユーモラスな妖怪が続々登場する、こわいけどおかしい地獄の世界をお楽しみください。
続編『オニのサラリーマン しゅっちょうはつらいよ』、『オニのサラリーマン じごくの盆やすみ』もございます!
オニのサラリーマンについて 詳しく知りたい方はこちら
2018.02.02