こねこが、初めてかめを見ました『いたずらこねこ』
『いたずらこねこ』
小さな庭の、小さな池に小さなかめが住んでいました。隣の家には、こねこがいました。
「この こねこは、おおきな こねこでは ありませんでした。ちゅうくらいの こねこでも ありませんでした。ほんの ちいさな こねこでした。そして この こねこは、とても いたずらな こねこでした。」
かめは、毎日、庭の池から出てきて散歩をします。ゆっくり、ゆっくり歩きます。ある日、隣のいたずらなこねこが、庭の中に入ってきて、生まれて初めてかめを見ました。
こねこは、用心しながらかめに近づくと、前足でかめをポン!
たたくと、かめの頭がひっこみました。こねこは、目の玉が飛び出しそうな顔になって驚きました。もう一度、ポン! とたたくと、今度は足がひっこみ、こねこはまた大仰天。しばらくすると、かめはこうらからそろそろと足を出し始めました。今度はこねこが後ずさりです。かめが一足近づくと、こねこも一足後ずさり…そして最後は…?
こねことかめが出会って、お互いの反応に驚くシンプルなお話の展開ですが、こねことかめが近づいたり離れたりする様子や、こねこの豊かな表情や動き(毛並みも!)が魅力的で、お話にぐっと引き込まれます。本作品は、先日、100刷を迎えました。多くの子どもたちに愛され続けている絵本をどうぞお楽しみください。
担当A:「なぜって どうなったとおもいますか?」とページをめくる時の子どもたちのワクワクした顔が好きです。
2025.02.20