祈祷師の娘

祈祷師の家に育った2人の少女の自立の物語

祈祷師の家に育った主人公、春永はお父さん、お母さんとは血がつながっておらず、お祓いの能力を持っていません。姉の和花ちゃんには霊能力があり、祈祷師をつぐことになります。自分に霊能力のない春永は悩みますが、中学校での恋のまねごとのような人間関係や、霊能力を持ってしまった小学生の女の子とのふれあい、そして実の親に会いに行く小さな旅を通して、少しずつ自分らしさをつかんでいきます。

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    小学高学年から
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¥1,540(税込)
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基本情報

カテゴリ
読みもの
ページ数
244ページ
サイズ
20×14cm
初版年月日
2004年09月30日
ISBN
978-4-8340-2010-6
テーマ
小学中学年からの読みもの

みんなの感想(1件)

書店の児童書コーナーを探してもなく、一般書のなかに混じって、力強く主張していたこの本。中脇さんの文章ははじめて読んだのですが、一つ一つの言葉がじわ~っと心に響いてきました。タイトルにある、「祈祷師の娘」二人の娘がそれぞれに祈祷師の娘であることを受け入れるまでの葛藤が、ヒロインの春永が自分の存在を受け入れるまでの葛藤が、それは見事に描かれていますくすっと笑ってしまったり、また心臓をわしづかみにされるような痛みを覚えたり・・・「生きていく」ということの強さ、すばらしさを派手ではないのですが、春永の目を通して歌い上げています。卯月さんの挿画がまたすばらしく、文章により一層の彩を添えていて、読み終えた後に、もう一度、絵だけ見直してしまいました。私は、気に入った本は、読了後なんどもお気に入りのシーンを読み返すくせがあるのですが、この本もラストをなんども読み返してしまいました。これはお子さんだけに読ませるのはもったいないです。もっともっとたくさんの大人によんでもらわなきゃと思う一冊です。あ!くれぐれもラストは通勤通学の電車の中で読まないようにしてください・・・なぜって?次の日に私・・・目がはれてしまいました。だって・・・滝のように涙が出てくるのですもの。

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