前作「かはたれ」に負けず劣らずの素敵な作品。世界がより広がった分、そのテーマも深まった感じがあります。まるで月の光を浴びるような、美しい物語でした。目に見えないものに心を傾け、耳に聞こえない音楽を魂で聞く・・。それが、人と人の、人と人以外のものとの心をつなぐこと・・。繋いだ心は、たとえ時が流れ、形がなくなっても失われることはないのだと。その大切さと愛しさにあふれたこの物語を読んで、すっかり心を奪われてしまいました。銀色に輝く河童が待ち続けたもの、その思いと悲しみが心を打ちます。内容的には、やはり小学校中学年では難しいかと思いますが、幅広い年齢の方に読んでいただきたい一冊です。こんな素晴らしい本を出版して頂いて、どうもありがとうございました。
基本情報
- カテゴリ
- 読みもの
- ページ数
- 264ページ
- サイズ
- 21×16cm
- 初版年月日
- 2006年11月30日
- シリーズ
- 福音館創作童話
- ISBN
- 978-4-8340-2251-3
- テーマ
- 小学中学年からの読みもの
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