雪虫
北海道民だけが知っている? ふしぎな雪虫
北海道や東北地方を中心に、秋がふかまってくると、「雪虫」という虫が飛びかいます。地元では、雪虫が最初に舞った日にはニュースで紹介されるそうです。まるで雪がまうように、フワリフワリと飛ぶこの虫は、次の世代の卵を産むまでに、8~9回も「生まれかわる」ふしぎな生き方をしています。いわば「命のリレー」をして、次世代に生命をつなぐのです。さまざまに姿を変え、すむ場所も変える雪虫の一年間を追いかけます。
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読んであげるなら
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自分で読むなら
小学中学年から
カテゴリ | : かがく絵本・図鑑 |
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定価 | : 1,430円(税込) |
ページ数 | : 40ページ |
サイズ | : 26×20cm |
初版年月日 | : 2021年03月30日 |
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ISBN | : 978-4-8340-8607-2 |
シリーズ | : たくさんのふしぎ傑作集 |
その他の仕様 +
みんなの感想(2件)
とにかく不思議な虫である事、正式な名前が分かった事、沢山生態を知る事が出来て良かったです。来年飛んでいる姿を見るのが楽しみです。北海道人にとって大変興味深い一冊でした。
まるさん
北海道に暮らす人間にとって「雪虫」は特別な存在です。子どもの頃から「雪虫」を見かける時期になると、初雪が近いと言われてきました。正式な「トドノネオオワタムシ」という名前も聞いたことのない人も北海道ではいると思うので、この本でどんな木に卵を産み、どのように一生を終えるのかが、美しい写真と静謐な文章で心に残る1冊です。北国の人なら、この本のどこか一ヶ所でも「あっ!」と気付くことがあるでしょう。私たちが変わらず見ているものは、意外にも知らないことがたくさんあると教えてくれる1冊でした。
岩瀬 志帆さん
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