七十二歳の卒業制作

学ぶこと、書くこと、生きること

3歳で敗戦を迎えた君子の最初の記憶は防空壕での体験。大家族の戦後の生活は苦しく、中学校にはひと月通っただけで、住みこみの店員として働きに出ます。以来、復学の機会はなく、いろんな仕事を転々として、十代のうちから人生の厳しさに直面。やがて、運命の人との出会いが……。主人公・君子とは、60代に至って一念発起し、夜間中学、定時制高校、そして大学へと失われた学びを取りもどす道を歩んだ作者その人なのです。

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    小学高学年から
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基本情報

カテゴリ
読みもの
ページ数
256ページ
サイズ
20×14cm
初版年月日
2016年05月20日
ISBN
978-4-8340-8261-6
テーマ
小学中学年からの読みもの

みんなの感想(5件)

日経新聞でこの本を知り、学ぶ、家族、仲間が人生にとって大事であると再認識しました。小生は78歳、昔父は引揚者で苦労して8人の子どもを育て、教育の機会も支えていただいた事を再度感謝の気持ちでいっぱいです。今、人生とは何かを再度見つめなおしている時、この本をみつけました。良い人生のガイドラインの本です。

5月14日付日本経済新聞の交遊抄のタイトルが「70歳の女子大生」。えっ! と思い読み始めると梅花女子大学と大学名が。またえっ!(実は息子が4月からの勤務先が梅花女子大学)。迷うことなくさっそくAmazonで購入。がんばりおばちゃんせい子さんの学ぶこと、書くこと、生きることの詰まったこの一冊が大切な友となりました。本は好きで購入することもよくあるのですが、このような読書カードを送ることなどなかったのですが、思いきって書いてみようと思いました。これまで知らなかった児童文学、作家の富安陽子氏にも、岡村せい子さんにも、こうして紙上で出会えたことは私の幸福、感謝いたします。

実をいうとこの本を購入した動機は貴社の絵本『生きる』谷川俊太郎作 岡本よしろう絵の絵本をみて、この中の絵が何とも素晴らしく感動して同画伯の挿絵本を購入したいと思い、手あたりしだいに注文した中の一冊でした。しかし絵本でなく挿絵は少なく少なからずガッカリしてますが、でも色々と工夫がしてありじっくりと眺めて楽しみました。本文の方は小生と同世代の方で戦後の混乱の時代を思い出し、ソウダ ソウダッタナーと同感する所多々あり、なつかしい思い出にふけり楽しませてもらいました。

絵本は人生に必需品です。アジアの子供たちに絵本を送る運動に賛同しています。孫にも毎月絵本を送っていますが、72歳で人生を楽しみ続ける著者に共鳴しました。ありがとうございます。すばらしいchanceをいただきました。

私も6人兄弟の3番目で長女でした。父は軍属で戦病死です。母は6人の子供を育てるのに必死でした。母を助ける為に私も14歳頃から働きに出ました。本は福井新聞で知りました。田村せい子さんと生い立ちが…私の時代と重なって…涙なしでは読む事が出来ませんでした。それに亡き母の姿を想い出し、また涙です。せい子さんの勉強がしたいと思う意思の強さに感服致します。私はただ勉強がしたいと思っているだけでした。もっと早くにこの本を読んでいましたら、きっと変わっていたかもしれません。私にも青春があり21歳ですてきな主人との巡り会いで結婚しました。最愛の主人との死別は、私が71歳のときでした。その後身体障害者手帳を持つ身となりました。この本を読んだお陰で前向きに何かを勉強しようと思っております。現在83歳となります。いろんな人の本を読みます。

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