石川さんのこの絵本はぜひ再販して欲しいです。絵本のためではない、個展のため、絵を作品として描かれていたものが絵本に使われていると知り、本物から伝わる絵の力素晴らしいです。幼少期の体験からと言うこともあり、石炭の山の手前から見えるその奥にも石炭その奥にも石炭それを表現するため何度も何度も石炭が重なって重なって書き加えられているそうです。ページを開くと圧巻です。原画はきっともっと迫力がすごいことでしょう。内容が難しいとか、古いとか、問題ではない、それを風化させてしまってはいけないと思います。子供達に本物の絵を見せなくてどうするんですか、それを伝えていくのは出版社の腕の見せ所では!! この本の絵の力を多くの方に味わってもらいたいです。子供だけではなく大人にも。そして幼稚園や小学校中学校の先生や美術の先生などに広めていただけたら、きっと子供達に伝わるのでは。中学校で鉛筆で靴などのデッサンをしています。鉛筆の力、身近にあるボールペンでこんな素敵な作品になることをぜひ伝えて欲しいです。
ボタ山であそんだころ
炭坑の町に生まれた「わたし」の暮らしのなかには、石炭がたくさんありました。小学3年生になって、はじめての友達が隣席のけいこちゃんでした。二人は、ボタ山を登ったり、黒い川を飛び越えたりして遊びました。ある日の算数の授業中、何機ものヘリコプターが飛んできて、炭坑のサイレンが鳴り響きました。先生に名前を呼ばれたけいこちゃんが、締め忘れたランドセルのふたを揺らしながら、校門に向かって走り出しました……。
- 読んであげるなら
5・6才から - 自分で読むなら
小学低学年から