70台以上の車・乗り物が登場! 車好きにはたまらない『くるまにのって』
『くるまにのって』
しょうちゃんは、お父さん・お母さんと一緒に、車にのっておでかけ。おばあちゃんのお家に向かいます。
パン屋さん、お花屋さん、本屋さんなどたくさんのお店が並ぶにぎやかなバス通りをぬけ、工事現場のわきをすぎ、トンネルのある山道をこえると海に向かう大きな道に出ます。
港についたら、今度はなんと車ごとちいさな船にのって海をわたります。通りすぎていく町並みや美しい風景の中、つながる道をたどってたくさんの乗り物に出合う絵本です。
作者の岡本雄司さんは、鉄道模型やミニカーなどで遊んだ子どもの頃の記憶と、大人になってから旅先で見て来た風景を重ね合わせてこの絵本をつくったことを、月刊絵本で刊行したときの「作者のことば」にも書いてくださっています。
しょうちゃんの乗った車の道行きが、斜め俯瞰の視点から描かれていて、リアリティーがありつつも、どこかミニチュア模型を思わせるような、温かで親しみのある世界が表現されています。
実は、しょうちゃんが車で通った道路は、場面をつなぎあわせると、すべてひとつながりになって、最初から最後まで指でたどることができます。子どもたちは、この道路がつながっている、こんな車を見つけた! 町並みが変わったよなど、しょうちゃんと一緒に車にのりこんだような気持ちで、夢中になることでしょう。
見返しにはしょうちゃんが見た車が紹介されていますよ。車好きの子が隅々まで楽しめる絵本です。
担当A・次男は、山道を下りた道を走っているオープンカーが気に入って、次はこの車に変えて! と言ってました。
2023.04.14