日々の絵本と読みもの

子どもたちの大好きな泥遊びやいたずらがきがモチーフ 『だるまちゃんととらのこちゃん』

だるまちゃんとらのこちゃん

だるまちゃんの友だちのとらのこちゃんは、とらのまち3丁目に住むペンキ屋さんの子どもです。だるまちゃんととらのこちゃんは、なにをして遊ぼうか相談します。だるまちゃんがペンキを塗ったり絵を描いたりしたいと言いますが、ペンキはとらのこちゃんのお父さんの仕事道具のため使えません。でもそこで諦めないのがだるまちゃん! 黄色と赤色の土でペンキを作り、町中の道路や壁にきれいな模様をどんどん描いていきます。調子にのって、ちょっとこわいタクシーの運転手さん、ひげとらどんの車体にも土のペンキを塗ってしまって大目玉。ところが、そのことをきっかけに本物のペンキで絵を描く仕事をすることになるのです。


子どもたちが大好きな、泥遊びやいたずらがきをモチーフにした「だるまちゃん」シリーズの絵本です。巻末にある作者・加古里子さんのことばの中には、「とらのこちゃんとだるまちゃんが、読者に代わって、ぐちゃぐちゃ泥んこ遊びやトムソーヤーの塀ペンキぬりの面白さを、衣服を汚さず、親や家の人に叱られないで、実現してくれる」とあります。読んでもらった子どもたちは、まるで自分が思いっきり遊んだような充実感が残るようで、我が家の息子たちも満足そうな顔をし、そのあとそれぞれお絵かきを楽しんでいました。

担当A・大きな紙にめいっぱい絵を描くと、ストレスも発散できそうです。

2021.12.31

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

記事の中で紹介した本

関連記事