火も包丁もいらないから、子どもたちだけでもできる! 『平野レミのおりょうりブック』
火も包丁も使わない!
『平野レミのおりょうりブック』
「わたしもお料理してみたい!」「お手伝いする~」と子どもたちのお料理意欲が出てきたら、ぜひ手に取って、試していただきたい、お料理の絵本です。
日ごろから、園で食育活動に取り組んだり、ご家庭でお手伝いをしている子どもたちでも、火や包丁を使うのは、まだまだ心配……。この絵本は、副題にあるように、火も包丁も使わない料理ばかりなので、材料と道具さえ用意すれば、楽しく料理ができますよ。
我が家でも、絵本を読んで、さっそく「たまごごはん」を子どもたちが作ってみました。
まずは、たまごの上手な割り方。「テーブルに たまごを おいて てを かぶせて」「そのうえから ごん!」。なんとも豪快です。意外とたまごを割るときは力が必要。年少児の次男は、2度ほど「ごん!」とするときれいに割ることができました。
割ったたまごにおしょうゆをかけ、よくかき混ぜたら、あったかいごはんのまんなかに入れます。これで「たまごごはん」のできあがり! そのうえにのりをちぎってかけたら「たまごのりごはん」の完成。小1の長男は、さらにネギも追加してオリジナルのたまごごはんを作っていました。自分で作った食事は特別なようで、普段白ごはんを最後に残してしまう子どもたちもあっという間に完食していました。
ほかにも、あったかいごはんにバターをのせて、バターがとけてきたら、ごはんといっしょにかき混ぜて、おしょう油をたらっ! とかける「バターごはん」、パンのうえに具材をのせるだけの「オープンサンド」、そしてタッパーウエアに牛乳と卵、砂糖を入れて作る「ミルクセーキ」などなど、火と包丁を使わなくてもできる料理が満載。大人が見守っていれば、お子さんがひとりでできるものばかりなので、料理をしたという満足感はたっぷりです。
著者の平野レミさんは、シャンソン歌手としても活動し、楽しい料理を次々と発表している、元気いっぱいの料理愛好家です。絵を描いたのは、平野さんのお子さんである和田唱さんと率さん。唱さんはロックバンド、TRICERATOPSのボーカルとしても知られていますが、この絵本が制作された当時、中学一年生だった唱さんが、小学三年生の率さんとともに絵を描かれました。デザインは、平野さんのパートナー・和田誠さん。この絵本は、平野さんご家族4人で作り上げた作品なのです。お子さんの「はじめての料理」の1冊として、ぜひご家族でお楽しみください。
担当A
息子たちオリジナルのネギ、じゃこ、のりを入れた特製の「たまごごはん」は最高でした! 初めて作ってもらったごはんとして思い出になりました。
2021.06.03