クリスマス・イブに読みたい、心温まるお話『ピッキのクリスマス』
『ピッキのクリスマス』
クリスマスの時期、街はイルミネーションに彩られ、華やいだ気分になりますね。子どもたちは、サンタクロースがやってくるのをドキドキしながら心待ちにしていることでしょう。
そんなクリスマスにぴったりのお話、『ピッキのクリスマス』をご紹介いたします。
ピッキはリナの大切な人形です。今日はクリスマス・イブ。リナはお母さんと街に買い物に出かけました。もちろんピッキも一緒です。セーター、ハンカチ、こんがり焼けたチキンに、クリスマスケーキ。買い物を済ませて家に急ぐリナは、ピッキを落とし、気づかずに帰ってしまいました。
ピッキはなんとかひとりで家に帰ろうとしますが、猫に追われ、馬車にひかれ、足を怪我して道端で動けなくなってしまいます。そんなピッキを夜中に拾ってくれたのは、サンタクロースでした。さあ、ピッキは無事にリナのもとに戻ることができるのでしょうか。
作者の小西英子さんは、『サンドイッチ サンドイッチ』、『まるくて おいしいよ』など、数々の食べ物絵本で子どもたちに大人気ですが、本作では、クリスマスを舞台に心温まるお話を描いてくれました。
木の人形ピッキの大冒険に加えて、ピッキの持ち主であるリナ、ピッキを助けてくれるサンタクロース、3人それぞれが、大切な相手を思いやる姿が描かれた『ピッキのクリスマス』。
クリスマスにぴったりの、とっても愛らしいお話を、ぜひお子さんと一緒にお楽しみください。
小西英子さんの「作者のことば」もあわせてどうぞ!
担当M 思春期真っただ中のわが家の娘ですが、クリスマスツリーの飾りつけは変わらず楽しみにしているところが、まだまだかわいいです。
2021.12.21