雪わたり

雪の日の美しい情景が広がる幻想的な絵本。

雪が凍って大理石よりも堅くなった日、四郎とかん子は野原できつねの子に出会い、幻燈会の切符をもらいます。約束の夜、チカチカ青く光る雪の中を出かけていくと、林の空き地にたくさんの子ぎつねが集まっていました。2人が、きつねの作ったきびだんごを食べると、子ぎつねたちはおどりあがって喜びます。宮沢賢治による幻想的なことばと、堀内誠一の描く美しい雪国の情景がこだまする、空想物語の傑作。

  • 読んであげるなら
    5・6才から
  • 自分で読むなら
    小学低学年から
¥1,430(税込)
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基本情報

カテゴリ
読みもの
ページ数
48ページ
サイズ
21×19cm
初版年月日
1969年12月20日
ISBN
978-4-8340-0220-1
テーマ
冬/雪・氷/ロングセラー/寒い冬にこたつで読みたい本

みんなの感想(1件)

堀内誠一さんの絵が素晴らしいです。5歳の子がはじめのページの銀世界に「きれい…」と。言葉の難しさを越えて物語のなかに引き込まれていきました。子どもが好きになれる絵、しかも、賢治の豊かな言葉を損なわない絵、…なかなかないなぁと思っていたときに、偶然見つけた一冊。「雪わたり」は冬の空気と響きを描いた作品だけど、ボヤッと雰囲気を描いた絵では子どもは入り込めない。(子どもにとっては絵は鑑賞の対象ではなく解読の対象なので。)そこらへんをちゃんと押さえて細部まで描いているのが堀内さんのプロフェッショナルなのかな…と思いました。「しみ雪しんこ、かた雪かんこ」と言葉とリズムを雪原の上に結晶させていく楽しみを味わっています。

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