ノンちゃん 雲に乗る
夢かうつつの中で出会った仙人との冒険譚
ノンちゃんは、清々しく目が覚めましたが、なんだかいつもと違う朝の雰囲気です。食卓を囲んだときにノンちゃんはお母さんと兄ちゃんがいないことに気づき大泣きしてしまいます。大きな木に登り、池をのぞいていたノンちゃんは池に落ちてしまいますが、気づくとなんとそこは水の中の雲の上! とてもまぶしく、はてしない青の世界。戦後出版されると同時に多くの読者に感銘を与えた名作で、今も変わらぬ新鮮さに溢れた日本童話の古典です。
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読んであげるなら
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自分で読むなら
小学中学年から
カテゴリ | : 読みもの |
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定価 | : 1,320円(税込) |
ページ数 | : 278ページ |
サイズ | : 18×13cm |
初版年月日 | : 1967年01月20日 |
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ISBN | : 978-4-8340-0079-5 |
シリーズ | : 福音館創作童話 |
その他の仕様 +
みんなの感想(6件)
最初に読んだのは高校生の頃でした。なつかしくなって、また買いもとめて読みましたが、私は小さいころノンちゃんみたいでした。医学部に進んだら、クラスメートはみんなノンちゃんや橋本くんみたいな仲間で、今でも楽しくつきあっています。私は有名にはなりませんでしたが学位も取得し、いなかの開業医をしています。子供たち、ご高齢の方々とまだ仕事でお手伝いができているのは、幸せなことと思います。絵本作家の澤口たまみさんとは知人以上友人以下…くらいのおつきあいです。新刊をとりよせようと思っているところ…貴社のご隆昌をお祈り申し上げます。
佐瀬 くららさん
石井桃子さんの文(言葉)がとても美しく、読み進めていくと…だんだんと脳も心も整っていくように思います。訳された海外の文学も含め、数冊本棚に並んでいて何度もページを開いております。
なぜか、「ノンちゃん雲に乗る」は、我が家になくて気になっていました。書店で見つけた時は嬉しかったです。大切に読み続けていきたいです(孫たちへ)。
keiさん
もう70年程前の事ですが、本が大好きな兄がおみやげに買ってきてくれたのが、この「ノンちゃん雲に乗る」でした。ずっと私の宝物だったのですが、何回も引越しして、その際に気がついたのですが、この本が無くなっていたのです。私の記憶では誰かに貸した覚えがあるのですが、それが誰かも忘れてしまい、返してもらってないと思うのです。三年程前にその兄も亡くなり、私が初めて読んだ本なのでどうしても欲しくなり買いました。買ってもらった時は小学1年でした。
望月 かをるさん
母が買ってくれたのか、幼い日の私にとって大切な思い出の1冊でした。60年以上経過して読みかえして、全く初めて読んだような、すべてを知っているような、不思議な気分です。
江上尚志さん
石井桃子さんの正しく優しい日本語が物語の雰囲気や世界観と調和しとても心地の良い本でした。また、戦前の日本の文化的な生活風景が想われ、現代にこそ読むべき1冊だと思いました。石井桃子さんの本を文庫本でもっと読むことができたら良いと思います。
私がこの童話を知ったのは、小学校に入る前でございます。その事はとっくに忘れていたのですが、今年の東京新聞の記事(1月22日)で、今でもその本があるのを知り、60年以上過ぎて初めて本を手にしました。この童話は不思議な魅力のある物語であり、その中でノンちゃんが最後まで、実にかわいいのでございます。童話は子供だけのものではなく、流されてしまった大人の為にもあるのだと確信した次第です。小林深雪さん、石井桃子さん、福音館書店さんに感謝です。落語の人情長屋の様な話を沢山読んでみたいと思っております。
戸田 閠一郎さん
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