あなた
「あなたとはよばないけどおかあさんもあなたのひとり」このやさしいことばのなかに、じつに深い哲学の道理が含まれています。「わたし」はひとりですが、たくさんの「あなた」に出会い、社会そのものが「あなた」の集まりです。つまり、人間は自分ひとりでは自分になれない、自分以外の人間によって自分を発見し、つくっていくことです。詩的な言葉とユーモラスな絵で、人と人とのつながりを描いた傑作です。
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読んであげるなら
5・6才から
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自分で読むなら
小学低学年から
カテゴリ | : 幼年童話 |
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定価 | : 1,320円(税込) |
ページ数 | : 32ページ |
サイズ | : 24×20cm |
初版年月日 | : 2012年03月20日 |
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ISBN | : 978-4-8340-2711-2 |
シリーズ | : ランドセルブックス |
その他の仕様 +
みんなの感想(1件)
「あなた」とは何か。思いがけず、6歳の娘がこの本の「あなた」の詩に魅了されました。子供同士の関わりが広がる年長児から小学校低学年の子たちにとって、「わたし」の目を通して見る「あなた」は偉大な発見のようです。「あなたとは?」を考える子どもたちは、少しずつお母さんとは別の存在になりつつあり、そこに子どもの成長を感じます。絵本を読みながら、お母さんにとって完全な「あなた」になりゆく子どもというものをじっくり味わえる作品です。
すずらんさん
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