日々の絵本と読みもの

読んだら“おやき”が食べたくなる! 歌と料理も楽しめる絵本『たぬきのおやき』

読んだら“おやき”が食べたくなる! 歌と料理も楽しめる絵本

『たぬきのおやき』

おやきを食べたことはありますか? おやきは、小麦粉やそば粉の皮に具材(あん)を包み、こんがりふっくらと焼いた長野県の郷土料理です。絵本『たぬきのおやき』では、新緑の春にタヌキの家族がおやきを作り、山の動物たちとパーティーを開きます。

春の空の日、タヌキの兄弟は、かあちゃんにおやきパーティーを開きたいと相談します。家族みんなで話し合い、すぐに開催することが決まりました。
さらさら小麦粉に、山の水を加えてこねた生地に、キンピラ、甘いかぼちゃあんを包んで焼けば、こんがりほくほくのおやきのできあがり!
ウサギやリスなど森の動物たちを招待し、みんなでおいしくおやきを食べました。
すると、タヌキのかあちゃんとばあちゃんが、内緒で作った大きな大きなおやきを持ってきました。切り株のおさらにのせられた、巨大おやきの中身はなんでしょう……?


作品を手がけた井出幸子さん(文)と、「のらっこの絵本」シリーズで知られる菊池日出夫さん(絵)は、ともに長野県にゆかりのある著者です。この絵本は「日本にはおいしいおやきがあるのに、なんでみんなはハンバーガーばかりを食べるのか、もっとおやきを食べてほしい」という話から制作が始まりました。「長野県においしいおやきもありますよ!」ということを子どもたちに伝えたいとの想いでつくった、家族で楽しめる作品です。

絵本の最後には「たぬきのおやきのうた」の楽譜と、おやきの作り方を紹介するページも付きます。物語を楽しんだあとは、歌って、お料理して、おやきを食べて、身も心もおなかいっぱいになってくださいね。

2018.04.26

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