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子どもの好みもはっきりしてきて、絵本選びが少し難しくなるころです。また、この時期の子どもたち向けには知育・早期教育を含め、数多くの絵本が出版されていて「どの絵本を選んだらいいかわからない」という声が多く聞かれる年齢でもあります。基本は<2・3才におすすめ>でお伝えしたような「ものがたり絵本」を中心に、お子さんと楽しむことがおすすめです。

成人式を終えた絵本

どの年齢にも通じることですが、絵本選びのひとつの指標として「成人式を終えた絵本」という考え方があります。「成人式を終えた絵本」とは、その絵本が出版されてから20年以上、子どもたちに喜ばれてきた絵本という意味です。絵本の最後のページにある初版年月日を見ていただくと、その本が刊行された年がわかります。

『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』や『ぐるんぱのようちえん』などは、50年という時を超えてなお、古びることなく子どもたちに愛されている絵本ということになります。時代は変わっても子どもの心の成長に必要なものは変わらないはずです。一過性の流行ではない作品を選んであげることも大切です。

  • いたずらきかんしゃちゅうちゅう
  • ぐるんぱのようちえん
  • どろんこハリー
  • しょうぼうじどうしゃじぷた

名作(ダイジェスト)ではない昔話の絵本

とくに昔話は、同じストーリーの絵本が多くの出版社から刊行されており、選び方がとても難しいジャンルです。『ももたろう』や『三びきのこぶた』などは、同タイトルの絵本を20種類以上も見つけることができます。中には、物語の内容がすっかり変えられていたり、登場人物がキャラクター化された可愛らしい挿絵がつけられていたりと、長く語り継がれてきた昔話の本質をふまえていないものも見受けられます。
ごく一般的な見方ですが、「名作昔話」「名作絵本」など「名作」という言葉がタイトルにあるものや、登場人物がキャラクター化された作品は避ける方がよいでしょう。

  • おおかみと七ひきのこやぎ
  • ねむりひめ
  • スーホの白い馬
  • いっすんぼうし

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