どの年齢にも通じることですが、絵本選びのひとつの指標として「成人式を終えた絵本」という考え方があります。「成人式を終えた絵本」とは、その絵本が出版されてから20年以上、子どもたちに喜ばれてきた絵本という意味です。絵本の最後のページにある初版年月日を見ていただくと、その本が刊行された年がわかります。
『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』や『ぐるんぱのようちえん』などは、50年という時を超えてなお、古びることなく子どもたちに愛されている絵本ということになります。時代は変わっても子どもの心の成長に必要なものは変わらないはずです。一過性の流行ではない作品を選んであげることも大切です。