100まんびきのねこ
世界中の子どもに愛されつづける絵本の古典
年をとったおじいさんとおばあさんは、寂しいのでねこを飼うことに決めました。ねこを探しに出かけたおじいさんは、たくさんのねこであふれた丘にたどりつきます。しろいねこ、しろくろのねこ、はいいろのねこ、どのねこもかわいく見え、おじいさんはみんなを連れてうちに帰ってきます。でも、そんなにたくさんのねこは飼えません。そこで、おじいさんとおばあさんは、どのねこを家に置くかをねこたちに決めさせようとしますが……。
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読んであげるなら
3才から
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自分で読むなら
小学低学年から
カテゴリ | : 絵本 |
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定価 | : 1,100円(税込) |
ページ数 | : 32ページ |
サイズ | : 20×27cm |
初版年月日 | : 1961年01月01日 |
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ISBN | : 978-4-8340-0002-3 |
シリーズ | : 世界傑作絵本 |
その他の仕様 +
みんなの感想(1件)
100万匹! 何と豪儀な! 猫を探しておじいさんがたどり着く猫でいっぱいの丘がすごい。100万どころか「一おく 一ちょうひきの ねこ」でいっぱいなんですから。それを一匹一匹かりかり描き込んである絵がまたすごい。この本だけでいったい何匹の猫が描かれているやら。と、まずは絵に圧倒されます。幼い読者の皆さんも、書き込んである猫を丹念に見たりするのが楽しいと思いますが、ちょっと(たくさん?)年を重ねた当方のような読者には、含蓄に富んだお話がまた魅力。だって、最後に1匹残った「ただの みっともない ねこ」が、おじいさんとおばあさんの愛情を一身に受けて、「せかいじゅうで いちばん きれいな ねこ」になるんですから。それってつまり「どこにでもいる者」「他の者と変わらない存在」が、心を通わせ合ううち、他に代われる者のない、自分にとって世界に唯一の存在になるってことじゃない? それって、猫に限らず、人間同士にも当てはまる「愛情や友情による結びつき」を描いているんじゃない?……といったことまで考えてしまいました。最後のページの、おじいさんもおばあさんも実に満足げで、そして子猫のかわいいこと!
馨歩さん
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