4月12日の朝日新聞の夕刊で「ブルーナさんの絵本新たに翻訳出版」という題名の記事で「おうさま」が出版されることを知りました。早速丸善に電話して在庫があるということなので、娘に買ってきてもらいました。幼児期に図書館で「りんごぼうや」を初めて見て、「うさこちゃん」が、ずっと心に残っていて、大人になっても心の中の大切な存在でした。うさこちゃん以外のテーマで「王位を捨て恋人と一緒になる」(朝日新聞の記事より)ということを知って、「おうさま」に心惹かれました。裏表紙がそらまめのような緑色の双子のような恐い感じの女性の顔でギョッとしましたが少ない枚数で、これだけの構成力に驚きました。嫌な感情というものをどうやって処理するのか、強い意志を感じました。今回出版ありがとうございました。
おうさま
恋する娘のために冠をはずした王さまのお話。
昔、ガラスでできたお城に、ちいさな王さまが住んでいました。王さまは、庭師の娘に恋をします。「君が女王さまになってくれたらいいと思うんだけど」でも、おつきの者たちは大反対。そんな娘はいけません、その子は冠を持っていません! と。そこで王さまは考えました。「そうだ、僕が王さまをやめればいいんだ!」そうして冠をとってしまった王さまは、それからずっと、娘とふたりで仲良く幸せに暮らしましたとさ。
- 読んであげるなら
2才から - 自分で読むなら
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