ぼくらの地図旅行

地図の読み方、使い方が分かる!

小学5年生の2人の男の子が、地図を頼りに、電車に乗って駅から10キロ以上先の岬の灯台まで出かけます。無事に到着することはできるのでしょうか? 地図の縮尺による距離の計算方法や、いろんな地図記号など、地図の読み方、使い方を解説します。細かに街の状況が書き込まれた見開きの絵の一部には、同じ場所の地図も描かれ、2人がどこを歩いているのかよく分かります。地図を持って実際の道を歩く、臨場感にあふれたお話です。

  • 読んであげるなら
  • 自分で読むなら
    小学中学年から
¥2,090(税込)
この商品をシェアする

基本情報

カテゴリ
かがく・図鑑
ページ数
56ページ
サイズ
27×31cm
初版年月日
1989年01月31日
シリーズ
福音館の科学
ISBN
978-4-8340-0826-5
テーマ
自由研究のヒントに/さあ、冒険の旅へ

みんなの感想(1件)

とにかくたのしい絵本です。タモちゃんとシンちゃんの旅に同行することで、細かくさりげなく描きこまれている人間の日々の営みにまで思いをめぐらせることでしょう。お宮参り、結婚式、お葬式に象徴される人間の一生がさりげなく描きこまれ、また、そのときどきの人の姿が浮き彫りにされます。また、この絵本は私たちに「知識・情報」とは何か、どのように「知識・情報」と結びあうべきなのかという本質的な問題に応えています。この絵本に底流する作者のメッセージは「地図があっても迷うときは迷う」(「あとがきさくいん」)、地図を鵜呑みにするのではなく、うまく活用しよう、というものでしょう。表題紙に、ジャガー便のお兄ちゃんが地図を手にして、子どもたちに道をたずねている場面が描かれていますが、まさにこの絵本のテーマがここに集約されているように思います。情報はどのように使うのか、ということが如実に語られています。タモちゃんとシンちゃんが地図を片手に灯台をめざす旅によりそいながら、読者はタモちゃんとシンちゃんの旅を追体験し、情報を自分のなかに取りこみ、結実させることができるすぐれた絵本です。余談ですが、ちょっとのんびりしているタモちゃんと一途で頑固なちゃんちゃんの組み合わせもおもしろい。ところで二人が「つれション」している場面を見つけてしまいました。

※いただいた感想は編集を加えたうえで、弊社宣伝物に使用させていただくことがございます。また、本サイトのより良い運営を妨げると判断した感想は、予告なく削除する場合がございます。ご了承ください。

※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご質問・お問い合わせについてはこちらをご参照ください。

※ご登録いただいたメールアドレスは、レビューに関する弊社からの問い合わせや連絡等の目的以外には使用しません。

あなたへのおすすめ

あのねメール通信

著者のエッセイや新刊情報を
毎月メールで配信します。

SNSで最新情報をチェック