あかいくるまが、ぶるばびぶーん 『くるまのえほん ぶるばびぶーん』
『くるまのえほん ぶるばびぶーん』
「くるまが すすむよ ぶーんぶん」「どんどん すすむよ ぶるるん ぶーん」「どんどんどんどん ぶるん ぶるるん ぶるばびぶーーん」 1台の赤い車がスピードを上げて画面を左から右に、どんどん進みます。
坂を上るときは力いっぱい「よっこらぶーん」、橋を渡るときは慎重に「ぷるぱぴぷ~ん」と、まるで生き物のように描かれているこの絵本。実際に、2歳になったばかりの娘に読んでみたら、自然と車の気持ち(?)になって、勢いをつけたり声を小さくしたりして読んでいる自分がいました。娘もそんな父親をみて面白かったのか、何度も「もっかい!(もう1回)」と、絵本を楽しんでいました。
この絵本は、佐々木俊さん初の絵本作品です。紅白歌合戦のロゴをはじめとしたロゴデザインから、グラフィックデザイン、装丁デザイン、インスタレーション展示など幅広くご活躍をされている佐々木さんが、シンプルな形を組み合わせて描いた躍動感ある魅力的な絵と、ご自身のお子さんの反応をみながら推敲を重ねたフレーズが楽しい1冊です。
形とお話を楽しんで、さらには思わず「ぶるばびぶーん」と口に出してしまう、そんな絵本を、ぜひ親子でお楽しみください。
担当K :赤い車ってかっこいいですよね。
2022.10.08