お父さんを迎えに行って、不思議なねこと出会います 『かさもって おむかえ』
『かさもって おむかえ』
夕方、急に降り出した雨……。日々の買い物や、子どものお迎えなどがあると、「できれば今だけは降らないでほしい」と思う方も多いのでは。
私は電車通勤なのですが、傘を持たずに家を出た日の帰宅途中、急に雨が降り出すと、最寄り駅から家まで「濡れるのを覚悟」するか、途中のコンビニで傘を買ってしまおうか、もしくは(駅よりも家に近い場所に停留所がある)バスで帰ろうか、などいろいろと考えてしまいます。
今回紹介する『かさもって おむかえ』もそんな“急に雨が降り始めた夕方”を描いた絵本です。
あめふり ざんざんぶり
かさ もって おむかえ
びしょぬれぼうず なけ なけ
あめふり ざんざんぶり
どろっぷ なめて おむかえ
夕方になって急に雨が降り始めたので、かおるは駅までお父さんを迎えに行きました。お父さんの傘を抱え、小さな傘を差して、口の中でころころとドロップを転がしながら。ドロップが口の中でとけてから「あめふりのうた」を2回歌って駅につきます。
駅は人でいっぱいですが、お父さんは見当たりません。外は暗くなり、かおるは待ちくたびれてベンチに座ります。その時、かおるの膝を誰かがぽんぽんとたたきました。
見ると、それはオレンジ色のとらねこでした。とらねこに導かれ、かおるはやってきた電車に乗り込みます。すると、そこには不思議な光景が広がっていました。
日常の体験を通し、子どもの空想をぐんぐん広げていく絵本です。
担当K・娘に「かさもって おむかえ」に来てほしいなぁ。。
2022.06.11