「赤ちゃんが大喜び!」と大反響の1冊『けんけん ぱっ』
『けんけん ぱっ』
お子さんが赤ちゃんのとき、初めてケラケラ笑った瞬間をおぼえていますか? そのような場面はいつまでも親の心に残るものではないでしょうか。私にとって『けんけん ぱっ』は、息子が初めて大笑いした絵本で、何度も何度も読んだ思い出深い作品です。
「こどものとも0.1.2.」の2016年2月号で刊行されてから、とにかく赤ちゃんが笑ってくれると親御さんからの反響が大きい『けんけん ぱっ』をご紹介します。
まずは猫が「けんけん ぱっ」。犬も一緒に「けんけん ぱっ」。クマもリスもゾウまで加わって、みんなで「けんけん ぱっ」をするシンプルなお話です。
「けんけん」している横向きの姿から、ページをめくると「ぱっ」で両足を開き、いきなり正面を向いた絵の躍動感と面白さときたら! 作者のにごまりこさん独特のカラフルな色彩も赤ちゃんの目をひきます。
動物たちの表情も豊かで初めのうちは「あれ? “けんけん ぱっ”が、できちゃった!」という驚いた表情から、だんだん「ほら、できたよ!」と言いたげな表情に変わっていく動物たちの顔がとってもユーモラス! 体を使って遊ぶ喜びが、画面いっぱいにあふれています。
「“ぱっ”と読むと、子どもがにこっと笑います」とか、「動物たちの“ぱっ”の表情に、0歳クラスの子どもたちの表情も、ぱっ! と輝きます」などのおたよりが、たくさん寄せられ多くの親子が楽しんだことがうかがえます。「けんけん ぱっ」が実際にできるようになるのはまだもう少し先なのでしょうが、遊びの楽しい雰囲気が絵本から伝わってきて、赤ちゃんが魅了されることは間違いないようです。
ぜひ親子で一緒にお話を楽しんでみてくださいね。
担当・H
今の息子に『けんけん ぱっ』を読んであげたところ、昔のような大笑いはなくて少しさみしく感じました。
最近はずっと『おへそがえる ごん』がお気に入り。大爆笑しています。
2020.05.19