野生動物の命の輝き『岩合光昭 世界動物記』
『岩合光昭 世界動物記』
いのちを育む大自然を舞台に、野生動物の凝縮の一瞬を撮りつづける動物写真家・岩合光昭さんによる迫力満点の写真集です。岩合さんと言えば、NHKの人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」でご存じの方も多いのではないでしょうか。
岩合光昭さんは、1970年に父親である動物写真家・岩合徳光さんの撮影助手としてガラパゴス諸島を訪れたことを契機に野生動物に魅了され、写真家の道を歩みはじめます。そんな岩合さんが、1970年のガラパゴス諸島から2006年のインドのジャングルまでの37年に及ぶ期間、北は北極圏から南は南極大陸まで、世界中を駆けめぐって撮った膨大な写真の中から選びぬいた900枚の写真とフィールドノートで、野生動物の魅力を余すところなく紹介します。ホッキョクグマ、ジャイアントパンダ、アフリカゾウ、ライオン、ペンギンなど250種をこえる動物の生き生きとした姿がつぎつぎに登場します。
春になると日本ではサクラの季節となり、ヤマザクラの花にニホンザルがやってきて花を食べています。同じ時期、インドではベンガルトラが40度をこえる暑さのなかを食べものを探して歩き、ガラパゴス諸島では、アオアシカツオドリの求愛のダンスを見ることができます。夏、アラスカでは産卵のために遡上してきたサケをクマが狩り、オーストラリアでは寒くなると花を咲かせるユーカリの中にコアラが佇んでいます。
このように、岩合さんが世界各地で撮った写真をカレンダーとして並べてみると、たくさんの野生動物が生き生きとくらす地球の素晴らしさをあらためて感じることができます。(誕生日の動物の姿を見つけるのもおすすめ!)
アシカの母親が愛おしそうに赤ちゃんを抱いている表情や、迫力満点のハイエナの狩り、ライオンの親子が仲良く水を飲んでいる様子など、動物がまるですぐ近くにいるようで、貴重な野生動物の命の輝きを実感できる写真集です。
担当A・幼いお子さんには、かわいい動物が1匹ずつ増えていく『10ぱんだ』と『10ねこ』も岩合さんの写真絵本でおすすめです。かわいい表情が盛りだくさんです!
各分野の専門家たちが動植物の生態や人間の暮らしを、世界中に追い求め写真におさめたシリーズです。
大型本ならではの迫力で、専門家たちが目の当たりにした事実と驚きを伝えます。
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2022.08.01