『ぐりとぐらとすみれちゃん』かぼちゃの茶巾包みとかぼちゃのサラダ
雑誌「母の友」の人気連載「野口真紀のおいしい絵本レシピ」が、9月に『おいしい絵本レシピ』として単行本化されます。刊行を記念して、惜しくも単行本には未掲載となったレシピのなかから、夏にぴったりの料理を野口真紀さんのエッセイとともに全4回の連載でご紹介します。
夏の季節の「おいしい絵本レシピ」は何にしようかな、と考えていたとき、夏はかぼちゃの季節だし、と『ぐりとぐらとすみれちゃん』が目にとまりました。
何年経っても色あせない、ぐりとぐらたちのおしゃれな装い。淡く優しい色使い。久しぶりに息子に読み聞かせをしてみると、数年前によく読んでいたので「知ってるよ!」と得意気です。それでも新しい親子の会話が生まれます。「にんじんのはっぱをまびくってどういうこと?」と聞かれて「おいしくて栄養のあるにんじんを作るために、葉っぱの数を減らすの」、「かぼちゃをなげるなんて、すみれちゃんは力持ちだね」「かぼちゃの皮は、お料理する前はすごくかたいんだよ」といったように、まだまだ楽しめそうです。
我が家はみんなかぼちゃ料理が大好き。βカロテンが多く含まれていて、風邪予防にももってこいです。また、夏の強い紫外線による肌ダメージを回復するビタミンCもたくさん含まれています。
茶巾にすると、見た目もかわいく、食べやすいので、おやつにおすすめです。サラダは、かぼちゃのぽくぽく、玉ねぎのシャキシャキ、松の実のプチッとした食感がそれぞれで楽しく、ずっしり食べ応えのある一品です。
かぼちゃとクリームチーズ、金時豆の茶巾包み
材料(10個分)
かぼちゃ 1/4個
砂糖 大さじ1
クリームチーズ 適量
金時豆の甘煮 15粒
作り方
1かぼちゃは皮をところどころむいて一口大に切り、水大さじ2を入れた耐熱皿に入れて、ラップをしてレンジで6~8分やわらかくなるまで加熱する。水気を切ってざっとつぶす。
21が熱いうちに砂糖を入れてよく混ぜる。
3クリームチーズを1㎝角に切り、2の半分の量に合わせる。残り半分には、金時豆の甘煮を合わせる。
43をそれぞれ5等分にし、一つずつ広げたラップの中央にのせて茶巾絞りにする。
具材のそれぞれ違う歯ごたえが楽しい かぼちゃのサラダ
材料
かぼちゃ 1/4個
玉ねぎ 1/4個
松の実 1/3カップ
ドレッシング
酢 大さじ2
太白ごま油 大さじ3
塩、こしょう 各適宜
ルッコラ 適宜
作り方
1かぼちゃは上記の茶巾包みの手順1と同様に加熱し、つぶす。
2玉ねぎは薄切りにして水にさらし、ザルにあげてよく水気を切る。
3松の実は小さいフライパンでから煎りする。
4ボウルにドレッシングの材料を入れてよく混ぜ、1、2、3を入れてさらによく混ぜる。ルッコラを添えた器に盛る。
写真・宮濱祐美子
2022.08.12