『おいしい絵本レシピ』刊行記念! 未掲載レシピ特別公開

『ごはん』てまりずしとチキンライス

雑誌「母の友」の人気連載「野口真紀のおいしい絵本レシピ」が、9月に『おいしい絵本レシピ』として単行本化されます。刊行を記念して、惜しくも単行本には未掲載となったレシピのなかから、夏にぴったりの料理を野口真紀さんのエッセイとともに全4回の連載でご紹介します。


野口家はみんなおすしが大好き。娘も息子も『ごはん』のおすしのページはとっても熱心に眺めていました。てまりずしは我が家でも定番のメニューで、運動会のお弁当に作ることもあります。色鮮やかでかわいいてまりずしは、器も少しおめかしすると、宝箱を開けたときのような感動が広がります。すし飯の作り方さえ覚えてしまえば、ちらしずしや混ぜずしなど、色々なメニューに応用できるので便利です。
この絵本は、私にとって、食事の献立を決めるときのヒントになることも。絵本を開いて、「今日のごはんどうしよっか? 何が食べたい?」と子どもたちと会話しながら決めるのも楽しいですよ。
もう1品は、こちらもこの絵本に描かれているチキンライスです。タイやシンガポールなど、東南アジアのごはんとして馴染みのあるこのメニューは、調味料や食材に独特なものが使われますが、最近は、大きなスーパーなどでは置いていることが多いです。てまりずしやチキンライスで、いつもとちょっと違う食卓にチャレンジしてみませんか。

(野口真紀/料理研究家)

てまりずし

材料(すし飯4合分)
米 4合
すし酢
 酢 1/2カップ
 砂糖 大さじ3
 塩 小さじ1
昆布(10㎝四方) 1枚
酒 大さじ1

作り方(すし飯)
洗って浸水した米を炊飯器に入れ、昆布と酒も入れる。水は4合の標準目盛りよりやや少なめに入れ、通常モードで炊く。炊きあがったら昆布を取り出す。
飯台を水でさっとぬらして布巾で拭き、炊きたてのを入れ、そこへ事前に混ぜ合わせたすし酢をまわしかける。ここからの作業は手早く行う。
しゃもじで切るようにごはんを混ぜて、すし酢をむらなく行き渡らせる。ごはんを練ったりつぶしたりしないよう注意。
すし酢が行き渡ったら、うちわで一気にあおいで蒸気を飛ばし、粗熱をとる。あおぐとごはんにつやが出る。

材料(てまりずし16個分)
すし飯 4合分
スモークサーモン 100g
かにかま 4本
高菜漬(ピリ辛) 適量
たくあん 適量
すだち、オクラ 各適量

作り方(てまりずし)
スモークサーモンは半分の長さに切る。高菜漬けはみじん切りにする。たくあんは薄切りにする。
ラップを手のひらにのせ、中央にのいずれかの具を適量のせ、すし飯を大さじ山盛り1ほどのせ、ラップの端を寄せ集め、きゅっとねじって丸める。
ラップをはがし、スモークサーモンにはライムを、たくあんにはオクラをのせる。

本格的な東南アジアごはん チキンライス

材料(4人分)
タイ米 2合
チキンスープ
 鶏もも肉 2枚
 しょうが(スライス) 2枚
 にんにく(つぶす) 2片
 香菜の根 2株分
 塩 小さじ1
 水 5カップ
A
 しょうが(スライス) 1/2片
 にんにく(みじん切り) 1片
 香菜の根 1株分
 サラダ油 大さじ2
塩 小さじ1/2
たれ
 ナンプラー 大さじ3
 レモン汁 大さじ3
 砂糖 大さじ1
 しょうが(みじん切り) 1片
 にんにく(みじん切り) 1片
トマト 1個
きゅうり 1/2本
香菜(ざく切り) 適量
チリソース 適量

作り方
鍋にチキンスープの材料をすべて入れ、中火にかけて煮立てる。あくを取り、ふたをして弱火で10分ほど煮立て、火を止めてそのまま冷ます。
厚手の鍋にAを入れて弱火で炒める。香りが出たら、タイ米を洗わずに加え、中火で米に透明感が出るまで炒める。のチキンスープ2カップ、塩を加え、ふたをして炊き上げる。
たれの材料を混ぜ合わせる。
の鶏肉を1㎝幅に切り、とともに器に盛る。くし形に切ったトマト、斜め薄切りにしたきゅうり、香菜を盛り合わせる。肉にとチリソースをかけていただく。

写真・宮濱祐美子


9月刊行の『おいしい絵本レシピ』について詳しくは、こちらからどうぞ!
▶おいしい絵本レシピ特設ページ◀

2022.08.19

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