もうすぐ もうすぐ、1年生! 『みてよ ぴかぴかランドセル』
もうすぐ もうすぐ、1年生!
『みてよ ぴかぴかランドセル』
甥っ子がこの春から小学生になります。買ってもらった新品のランドセルを、背負ってみたり、文房具を出し入れしてみたりしているそうで、1年生になるのを心待ちにしているのが伝わってきます。
この作品の主人公・かこちゃんも、もうすぐ1年生。買ってもらったばかりの赤いランドセルをせおって、よもぎのはらにでかけます。
「もうすぐ もうすぐ、一ねんせい。みてよ、ぴかぴかランドセル」と、うたいながら歩いていくと、きつねの子がやってきて、「ぼくも、せおってみたいなあ」とつぶやきます。かこちゃんはきつねの子にランドセルをせおわせてあげます。次にやってきたうさぎの子にもランドセルをせおわせてあげますが、その後でやってきたねずみの子にはランドセルが大きすぎて、せおわせてあげられません。泣き出してしまったねずみの子。かこちゃんたちは、こまってしまいます……。
お話の最後に、かこちゃんやきつねの子、うさぎの子やねずみの子が、自分だけの大事なランドセルを枕元に置いて寝ている場面からは、嬉しい気持ちが伝わってきます。
だんだん暖かくなるこの季節に、気持ちも暖かくなるおはなしです。かこちゃんと同じように、新しいランドセルをせおってワクワクしている子どもたちに、ぜひ贈りたい1冊です。
担当K・今でも実家に、小学6年間お世話になったランドセルが残っています。
2022.03.18