2016年6月10日に朝日新聞読者ホールにて開催された、西加奈子さんとリリー・フランキーさんの『まく子』をめぐる対談を、朝日デジタルでお読みいただけます。
「母親に自分が大人になっていくのをみせるのが悪い気がしていた」とリリーさんは語り、「無垢でいるのが当然だった自分が悔しいから、やり直したい気持ちを小説に代弁してもらった」と西さん。誰しもにある子ども時代と思春期の記憶の断片から、「今この瞬間の大人であるはずの私たち」がときに会場の爆笑を誘いながら語られていきました。
私たちは大人になったけれど『まく子』の主人公である慧やコズエから大切なことを教わることができるし、私たちは大人になったから、ふたりに大切なことを伝えてあげることができるかもしれない……。ふと、そんなことを考えてしまう対談でもありました。