母の友800号試し読み 青野慶久さん
わがままが未来を変える
三人の子育てと育児休暇
一人目の子が生まれてくるまでは、「家事と育児はすべて妻に任せたい」、そう思っていました。仕事第一人間でしたから、そういうものだと思ってしまっていたんです。でも、一人目の育児休暇をきっかけに考え方がガラッと変わりましたね。育児に専念する時間をもらったことで、これは母一人でやることではないと気づかされました。
今、我が家には3人の子どもがいます。上から9歳、7歳、4歳。一人目のときは初めてのことばかりで、大人二人がかかりきりでした。二人目は通院が必要な子でしたし、さらに三人目となりましたから、我が家は常にカオスでした。妻も働いていますから、二人とも余裕がなくてケンカになることも多かったです。でも、ケンカをしていても育児が捗るわけではありませんから自然と回数も減っていきました。そんな風に少しずつですが、育児をすることで子どもや妻に親として育ててもらっています。
家族の中での父と母の役割
サイボウズという会社の理念は「チームワークあふれる社会を創る」です。チーム内のコミュニケーションを円滑にするにはどうすればいいのかを日々考えています。
例えば、会社はチームの代表的なものの一つと言えますが、会社には「こんな事業をやろう」「こんな風に社会を変えよう」という目的があるのが普通です。その目的を実現するためにはどんな仕事があって、どの仕事をどの様にみんなで分担すればいいのかを考えるわけです。それぞれの役割分担をはっきりさせることで、チームワークの状況や改善点が見えやすくなります。
家族も一つのチームと言えます。家族のコミュニケーションを円滑にするにはどうすればよいのか、とよく質問を受けます。父と母の役割とは何なのか。
続きは、「母の友」800号でお楽しみください。