初めて子どもに読んだ時に、「これはなに？」「何に見える？」などと質問をしながら読み進めました。 文字のない絵本な上に、大人でも「これは何だろう？」と考えてしまう斬新なイラストの絵本だったので、どうやって読み聞かせようかとか、食いついてくれるだろうか、などとドキドキしながらページをめくりました。 初めて見るドット調のイラストを興味深げにしばらくじーっと見つめたのち、「うちゅうせん！」「わに！」「ふみきり！」「色の違うふみきり！」などと子どもなりに想像し、今まで見聞きしたものから導き出した答えが予想の斜め上をいき、「そうきたか…」と子どもの豊かな感性に驚き、また感心してしまいました。そして、「次は何と答えるのだろうか」と、いつの間にか子どもとはまた違った視点で絵本を楽しんでいる自分がいました。 残念ながら？最後まで虫は一切出てきませんでしたが、この絵本を通して、我が子の頭の中を少し覗くことができたようで、私がとても楽しんでしまった絵本でした。
