鈴木理策さんの写真目当てで購入したが、ぱくきょんみさんの言葉が、とても心地良かった。魅力的なオノマトペや単語の効果的な反復、色による連鎖など、進行しながらも繰り返されていく言葉が、めぐる季節や人(の社会)の円環を示しているようで、シンプルな言葉に多層的な意味が充満していた。鈴木さんの写真も、もちろんよかった。枚数が多いとは言い難いが、四季が切り取られており、ゴージャスだった。
ごはんは おいしい
ことばと写真で味わう、ごはんを巡る物語
「ごはんは おいしい/ごはんは あったかい/わたしは ごはんが だいすき」ごはんの湯気に包まれて、聞こえてくるのは大好きなおばあちゃんの声。「ごはん いっぱい たべてねー」おばあちゃんは田んぼの四季のお話を歌うように語ります。おばあちゃんのお話は、季節、そして命が巡り巡ってはるか遠くから「わたし」に繋がっていることを伝えてくれます。ことばと写真、それぞれをじっくりかみしめるように味わえる写真絵本です。
- 読んであげるなら
5・6才から - 自分で読むなら
小学低学年から