高楼方子先生はいつもユーモアがあって、心があったかくなるようなお話ばかり書いておられます。おもしろいところばかりですが、①「うん…鼻のあたりがくいしんぼうっぽかった…」②学級委員のようなエビータさん③3人の周りにはうふふっ…という空気が漂ったこの本の何たるバカげた(おおっと失礼)奇想天外なセンスティブな物語、子どもの本にするのはもったいない。大人の方にもぜーひっ読んで欲しい物語ではあーりませんか。でもわたしは読んでうふふっ…という幸福感に漂っているのですよ。4ミリ同盟、永遠の4ミリ同盟にすっぽり包みこまれたい。子どもの心地良い感覚、やさしさとせつなさ、久しぶりの一気読み、この本はすばらしい。ありがとう。大好きな物語のひとつになりました。
4ミリ同盟
あなたも〈4ミリ〉のお仲間ですか?
ポイット氏は、今日もがっくりと肩を落とした。「またダメだった……」果たしてこれは何度目の失敗だろう。いったいいつになったら……?ひとり悩むポイット氏に、ある日見知らぬ女性が声をかけてきた。――「あなた、まだ〈アレ〉を食べていませんね?」そして知らされる衝撃の事実。どこか風変わりな中年と老年の男女4人による、ちょっと奇妙なお話。もしかしてあなたも、〈4ミリ〉のお仲間ですか?
- 読んであげるなら
ー - 自分で読むなら
小学高学年から