教員をしています。私は「子どもへのまなざし」を読んで、とにかく子どもを可愛がろう、子どもの望むことをしてあげよう、という気持ちで子育てをしてきました。3人の子どもとの暮らしは、心配や困ったこともあったけれど、嬉しくて楽しくて子どもが可愛くて、幸せと感じることがとっても多い毎日でした。子どもに手のかかる時期が終わり「子どもへのまなざし」を読み返すこともなくなっていたのですが、仕事で、関わりの難しい子どもが出てきて、また3冊の「子どもへのまなざし」を読み返しました。優しくくり返される先生のことばに、ああ、そうだった、そうだったと思い出し、おかげで子どもはとっても良い子に育った、という喜びと、仕事で関わる子どもたちはどんなふうに育ってきたのだろう、という心配と、自分にできることは何だろう、と、いろいろな思いが出てきました。親ではなくても、子どもに関わる大人であるのだから、子どもが幸せであるように、子どもの望む「先生」であれば良いのでしょうか。またこの本を何度も読み返しながら、考えてみたいと思いました。
基本情報
- カテゴリ
- 育児・絵本論
- ページ数
- 376ページ
- サイズ
- 21×16cm
- 初版年月日
- 2011年01月20日
- シリーズ
- 福音館の単行本
- ISBN
- 978-4-8340-2607-8
- テーマ
- 子育て応援/山脇百合子さんの作品
みんなの感想(3件)
8年前に私はこんな葉書きを書こうとしていたのですね。表面だけは記入してあり、こちら側は白紙のままでした。高校3年生になった息子の部屋の本棚から出した「完 子どもへのまなざし」の中から出てきました。昔、子育てがつらくなる度に読んでいたのを想い出します。大学受験で志望校に合格せず落ち込む息子。一週間後に控えた卒業式。私は何を望み息子を育ててきたのでしょうか。18歳の失敗がまだやり直せる事も知りながら、何故苦しい気持ちになるのでしょうか。亡くなられた佐々木先生なら、どの様に答えてくださるのでしょうか。知りたいです。
保育園でも「変わった子がいるな。」位にしか思っていませんでした。発達障害など、佐々木先生の本でわかりやすく知ることができました。障害のことを知らずに、別の世界の人としか思っていなかった自分こそ、狭い世界しかしらなかった人間だったと反省しました。共に子育てする親として、さまざまな障害を抱えながら生きている人がいることを知ることができました。物事を違う角度から考えることをあまりしない毎日でしたが、この本を読めてよかったです。佐々木先生に会いたくなりました。
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