やまこえ のこえ かわこえて

満月の夜遅く、きつねのきっこは山こえ野こえ川こえて、町まで買い物に出かけます。お供はお月さまとふくろうといたちです。町のお豆腐屋さんで油揚げを百枚買った帰り道、闇の中から「こわいぞー、油揚げ百枚おいていけ」という声が聞こえてきて……。『おなべおなべにえたかな?』でおなじみのきつねのきっこが活躍するお話です。リズミカルな言葉と、巧みなストーリー展開で、ぐんぐんお話の世界に引き込んでくれます。

  • 読んであげるなら
    3才から
  • 自分で読むなら
    小学低学年から
¥1,100(税込)
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基本情報

カテゴリ
絵本
ページ数
28ページ
サイズ
27×20cm
初版年月日
2001年10月31日
ISBN
978-4-8340-1784-7
テーマ
おつきさまの本

みんなの感想(4件)

いったい 何回読んだか わからないくらい、私は ほぼ暗記しているくらい 息子たちのお気に入りです。 怖くて 臭くて 美味しそうで ハラハラ ドキドキしている 子供の心臓の音が 聞こえてくるような 絵本 小学校の 読み聞かせでも 秋には 必ず 登場する絵本 成人した我が子も 今の小学生も もちろん 私にもずーっと 心に残る 特別な絵本です。

娘はこの絵本の表紙を見るなり「きっこの絵本だ!読んで!」と喜んでおりました。それもそのはず、娘は「こんにちはおてがみです」の絵本が大好きでそこにきっこちゃんからのお手紙もあるからです。きつねさんという動物はどちらかというとずるがしこくてあまり良いイメージの動物として絵本でも登場することが少ないのですがこのきっこちゃんはかわいいですよ。読む時期としては断然秋がお勧め。お月見の時にどうぞ。

きつねのきっこちゃんが満月の夜に町へお買い物。「こわくない、こわくない」とおまじないをかけているきっこちゃん。「なんできっこちゃん、こわくないっていっているの?」とその様子を不思議がる息子。でもページをめくっていくと、その理由が・・・油揚げを買ったきっこちゃんに襲い掛かってくる怪しい影。あれ?あれ?でもよくみてみると、前のページにも、表紙にもいるじゃない?と感じで、息子は最初のページに戻って、その怪しい影探しをしたりして、楽しんでいました♪きっこちゃんが町のお豆腐屋さんでかった油揚げの枚数は何と100枚(おまけの10枚も含めると、110枚)。その数にもびっくり!そんなにかって何を作るのか?と思えば、おいしそうなおいなりさん。私たちも仲間に入れてください&食べたいですと思うこと間違いなしです。

「きつねのきっこ」のおかいものが、どうして、夜遅くに行くのか? そして、どうして、夜中に、お豆腐やさんが開いているのか? 大人には、ふしぎなことがあるものです。でも、子どもは、常識的にとらえたりせず、とてもおいしい絵本と思っています。読み終えて、「もう一回」とおねだりし、数回読んだあと、「おいなりつくる~」と言い出しました。ママも、おあげを煮るところからするのは、はじめてで親子で「初挑戦」のお稲荷を作りました。おいしかったですよ~。絵本を読むというふれあいだけでなく、作るふれあいまで作り出してくださる深い絵本に感動です。絵本を作ってくださって本当にありがとうございました。

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