ぼくは ふね
五味太郎、絵本作家50年の集大成
ちいさな船が海を進んでいくと、嵐がやってきて海は大荒れに。ヘリコプターに吊り上げられて助けられますが、地面の上に置かれてしまい、もうどこへも行けない、おしまいだとなげきます。そこへ他の船がやってきて「その気になれば、どこだって進めるものだよ」と声をかけます。ちいさな船はその気になって、山や畑、街の中をどんどん進みます。絵本作家として50年、五味太郎さんの集大成作品です。
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読んであげるなら
5・6才から
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自分で読むなら
小学低学年から
カテゴリ | : 絵本 |
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定価 | : 1,980円(税込) |
ページ数 | : 32ページ |
サイズ | : 25×25cm |
初版年月日 | : 2024年02月10日 |
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ISBN | : 978-4-8340-8773-4 |
シリーズ | : 日本傑作絵本 |
その他の仕様 +
みんなの感想(4件)
88歳、自分の為の本。色もエモーションも大好き!ルンルンしましたョ。前向きでヤッホー!
ミホさん
先ずはサーチライトに照らされているみたいで可愛いカバーデザインに期待が高まりつつ、黒いカバーから取り出しました。色がきれい。きらびやかではないのに、とてもとても色がきれい。死生感を感じると共に哲学的な絵本だと思いました。五味太郎さんの本はいつも何かを励ましているように感じます。私は例えると何だろう?「私はたんぽぽ」と思いました。この問いを下さり感謝です。
aquaさん
一隻の小さな船が、海を航海しても大きな船に邪魔扱いされ、さらに嵐にまきこまれて救助されても陸に置き放しにされてしまうところは、まるで寛容性なしと異質排除の多い、日本の今の世の中をよく風刺していると思いました。それでもたくましく生きる小さな船に、応援したくなります。色彩もきれいで心に残ります。
昭和太郎さん
お子さんの年齢:4才
「ぼくはぼく」「ぼくはふね」で終わるこの絵本も、五味先生らしい優しく頬が緩む表現ながら鋭い視点の絵本で考えさせられました。「おれはおれ」「おれはひと」と思いながら、ひと社会で生きているおれの、これ迄とこれからを見つめ直そうっと!!
まっちゃんさん
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