ロボット・カミイ
いたずら、わがまま、力持ちの紙ロボット
たけしとようこは、段ボール箱でロボットを作ります。完成して、紙で作ったロボットだから、名前はカミイと名付けました。すると、カミイが返事をしました。「ぼくは、ひとになまえをおしえてもらうほど、ばかじゃない」 下がり目の泣き虫に見えるロボットは、実は、いたずらでわがままだったのです。そして、原っぱや幼稚園で、大さわぎをおこします。集団生活での子どもの心理を巧みにとらえた作品です。
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読んであげるなら
4才から
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自分で読むなら
小学低学年から
カテゴリ | : 幼年童話 |
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定価 | : 1,430円(税込) |
ページ数 | : 92ページ |
サイズ | : 21×19cm |
初版年月日 | : 1970年03月10日 |
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ISBN | : 978-4-8340-0228-7 |
シリーズ | : 福音館創作童話 |
その他の仕様 +
みんなの感想(12件)
子どもはやはり、「少し悪いところのある主人公」「できない主人公」にひかれるんだなと思いました。親子で同じ本を読めてうれしいです。カミイかっこいいよ!だいすきだよ!
青山 篤子さん
お子さんの年齢:5・6才
カミイはすなをほかの子にかけたり「だめだよ」と言われてもむししたりしたけど、ダンプカーからみんなをたすけてあげたところが良いなと思った。
ブドウさん
お子さんの年齢:5・6才
幼い頃、何度も何度もくり返して読んでいた作品です。心が疲れ気味なのか、ふともう一度読みたくなり、購入いたしました。幼い時は、カミィが悪さをする度に、私も“ももぐみ”の子たちのように怒ったりしながら読み進めていっていた記憶があります。数十年経った今 読み返すと、本当は強くて何でも上手にこなせて、涙もろくて優しいカミィに対して、不思議とより“人間らしさ”を感じずにはいられませんでした。大切にしたい一冊です。
P子さん
2歳の息子を育てる母です。私自身が子どもだった時に、幼稚園で先生が読んでくれたのをきっかけにこの本に出会いました。長い年月を経て、息子に読む本を書店で探している時に再びこの本と再会し、購入しました。今年から入園した息子で、今友だちを作って一緒に過ごしていく中で、友だちと仲良くいるためにどうしたら良いかを示してくれるこの本は、今の息子にぴったりです。まさか、自分が子供の時に出会った本を自分の子に読むとは…感動です。
ふうままさん
だんぼーるでつくったロボットが、ようこに よばれたら、なきむしで、いばりんぼうの、カミイが、へんじをした。それが、ふしぎでおもしろかった。あとダンプカーにひかれそうになったとき、カミイがとめたけど、カミイは、したじきになって しんじゃったけど ようことたけしが、なおした。そしたらカミイが ふっかつしたところが、カミイがみんなをまもった。ところがゆうかんだった、チビぞうをつくってカミイが、じぶんのせかいにかえった。
川村 司さん
お子さんの年齢:小学低学年
子どもが、何冊か候補がある中で、これがいい!と選びました。帰宅してすぐに読みはじめて、「うわ」「えーひどいよカミイ」と、自分勝手なカミイに振り回されるたけしやようこの気持ちになりきって読んでいました。そして最後は大泣きでした。側で見ていて、物語の中に引き込まれるとはこういうことなのか、と驚きました。1人の人の中には良いところと悪いところ、色々な要素があることがよくわかります。大人が読んでも心にぐっとくる話です。
こんたさん
お子さんの年齢:5・6才
砂場で砂をかけたり、友だちの遊んでいるものを取ったり…自分の思うままにふるまうカミイが、協調性が備わる前の幼児みたいで、こういう子いると思いました。カミイなりの理由があって面白いです。
ふーママさん
お子さんの年齢:小学低学年
この本は、ようちえんに入った時から大すきで、本の中では、いちばんすきな本でした。もっといい本を出しつづけてください。
前田祐作さん
現代で考えると、カミイが発達障害の子をイメージさせられる部分があり、共存して生きていくことも学ばされました。
宮野洋子さん
息子が年中の時ロボット大好きで題名に惹かれてせがまれて読みました。読んでいくうちに本の読み聞かせで息子が初めて泣きました。わたしもそれだけ物語に入り込んでいるのにびっくりし、もらい泣きしました。ちびぞうも我が家の合い言葉になったり、楽しくて、悲しくて親子で楽しめる一冊です。
まつまつまっつーさん
カミイを見ていると胸が苦しくなります。悲しくなります。でも読み終わったときには笑顔になれる本当に心に響く絵本です。自信をもってお薦めします。
カミイさん
集団に入り始めた子どもってきっとこんな感じなんだろうなあとロボット・カミイを読みながら思いました。古田足日さんらしい子どもの世界を生き生きと描かれた作品です。
ハイディさん
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