文庫版
半分のふるさと
私が日本にいたときのこと
文庫版
韓国と日本、2つの故郷のあいだで揺れる想い
広島で生まれ、戦争の辛苦を経験しながら、終戦の年、15歳までを日本で育った朝鮮人の作者に、母は、”民族の誇りを持って生きよ“と教える。愛憎なかばする日本への想いを胸に、祖国への愛にも目覚めはじめるさまを描く、躍動感あふれる自伝。「待つということがどんなに大切な体験であったかを、私は私の生涯を通じて、すでに何度も確認している」という実感が、日韓間の真の相互理解の道すじを示す。坪田譲治文学賞、産経児童出版文化賞・JR賞受賞作。
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読んであげるなら
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自分で読むなら
小学高学年から
カテゴリ | : 読みもの |
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定価 | : 935円(税込) |
ページ数 | : 464ページ |
サイズ | : 17×13cm |
初版年月日 | : 2007年11月20日 |
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ISBN | : 978-4-8340-2302-2 |
シリーズ | : 福音館文庫 |
その他の仕様 +
みんなの感想(2件)
中学生の時に夢中になって読みました。これは単に戦争の悲惨な話ではありません。当時を生きた子どもの目線であるため、かなりリアリティーを感じます。楽しいことも悲しいこともあり、それが日本と朝鮮の引き離せない関係でもあり、胸に迫ってきます。戦争と差別は表裏一体であることを実感し、これからどう生きるべきか深く考えさせられました。
渡部春奈さん
広島の公民館の小さな図書館でたまたまこの本に出あいました。それも又子供の図書棚でふと見つけました。私の子供頃の経験とダブル所がありまして、私も在日で、悲しい思いや、くやしい思いがダブって思わず涙が出て、両親への思いやら、苦労していたことなどあの時代の在日一世達2世も。日本の人達も苦しい時だったと思います。戦争も、他国への侵略もやめてほしいし、人間って想いあって幸せで平和な世の中であってほしい。今の時代も世界的にさわがしい不安な時代。この作者の他の本も読みたいと思います。
安 正子さん
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