ぞうくんのさんぽ
ぞうくん、かばくん、わにくん、かめくんが、ごきげんにさんぽをする『ぞうくんのさんぽ』は1968年、月刊絵本「こどものとも」から刊行されました。シンプルながら最後に、「あ~っ!」と驚く展開を迎えるお話が子どもたちをひきつけ、親子3代で読み継がれているシリーズです。
ぞうくんのさんぽについて
なかのひろたかさんが、『ぞうくんのさんぽ』のアイディアを思いついたのは、昭和に活躍したコントグループ「ナンセンストリオ」の「親亀の唄」という歌を耳にしたのがきっかけでした。そのアイディアから、骨太な筋を持ったシンプルなお話が生み出され、そこにユーモラスなデザインと明るい色彩の絵、お兄さんのなかのまさたかさんのレタリングが加わり、いつの時代も新鮮な印象を与える絵本となりました。
『ぞうくんのあめふりさんぽ』で再びさんぽにでかけたぞうくん。その後も、『ぞうくんのおおかぜさんぽ』、『かめくんのさんぽ』と、楽しいさんぽは続きます。4作品に共通しているのは、常に友だちを気にかけているぞうくんたちの、あたたかなやりとり。ぞうくんたちは相手を思いやりながら、最後はにこにことご機嫌に過ごします。「友だちの関係をしっかりと描きたい」という、作者の思いがあふれています。
『ぞうくんのさんぽ』は盲学校でもよく知られ、楽しまれている作品でした。そこで、目の見えない人も見える人も一緒に、読む楽しみを味わってほしいと『てんじつきさわる絵本 ぞうくんのさんぽ』を刊行しました。カラーで印刷された絵と文字の上に、触っても楽しめるようにデザインされた絵(触図)と文字(点字)が、透明な樹脂インクで印刷されています。みんなで新しい発見を楽しめる絵本です。 ★『てんじつきさわる絵本 ぞうくんのさんぽ』触図と点字の解説をページ下部よりダウンロードできます。
登場人物
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ぞうくん
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かばくん
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わにくん
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かめくん
とじる