「きんぎょ」の次は「ひよこ」がにげた?!
五味太郎さん‟にげる”を語る~動画編
五味太郎さんインタビュー
300万部を超えた『きんぎょが にげた』は、2022年に刊行から40年を迎えます。きんぎょがにげてから約40年、今度はひよこがにげます! 人気作『きんぎょが にげた』と新刊『ひよこは にげます』、それぞれの作品について、「にげる」って何? ということについて、五味さんにお話を伺いました。
動画だけではお伝えしきれない、五味さんへのインタビューの全貌を読むことができます。刊行から40年、今だからこそわかった「にげる」の深い意味とは? ぜひ、ご覧ください。
『きんぎょが にげた』と『ひよこは にげます』について
『きんぎょが にげた』
五味太郎 作
1982年8月 刊行
きんぎょが1ぴき、金魚鉢からにげだした。どこににげた? カーテンの赤い水玉模様の中にかくれてる。おや、またにげた。こんどは鉢植えで赤い花のふり。おやおや、またにげた。キャンディのびん、盛りつけたイチゴの実の間、おもちゃのロケットの隣……。ページをめくるたびに、にげたきんぎょがどこかにかくれています。子どもたちが大好きな絵探しの絵本。小さな子も指をさしながらきんぎょを探して楽しめます。
『ひよこは にげます』
五味太郎 作
2021年10月 刊行
「ひよこが にげます」「みんなで にげます」──おうちから元気に逃げ出したひよこたちは、好奇心いっぱい。家の外のひろい世界でいろいろなものに出会い、さまざまな経験をしながら、どこまでもどこまでも逃げていきます。逃げて逃げてたどり着く先は── 。転がるように駆けていくひよこたちのリズムと疾走感が心地よい、シンプルで楽しい絵本です。
編集部からのメッセージ
300万部超の名作『きんぎょが にげた』の隣にいま新しく置くとしたら、それはどんな絵本なんだろう? この問いに正面から答える会心の絵本です!
「ひよこたちもすぐに大きくなって、親鳥みたいに白くなっちゃうんだろうけれど、絵本の中ではずっと黄色いまま遊びまわっていて欲しいわけ」とは五味さんの言葉。子どもは逃げ出したり逃げ戻ったりを繰り返しながら育ってほしい、それを温かく見守る世界であってほしいという思いが、画面の隅々から感じられます。
これからの時代を生きる子どもとおとなに五味太郎がおくる、とっておきの一冊です。
五味太郎さんの絵本はこちら!
『きんぎょが にげた』をはじめ、数多くの人気作品を生み出してきた絵本作家・五味太郎さん。福音館書店から刊行している五味さんの作品を集めました!