昔話で世界をめぐる「こどものとも 世界昔ばなしの旅セット」
福音館の月刊絵本「こどものとも」は、2026年4月で創刊70周年を迎えます。70周年は「絵本は一生の友」をテーマに、物語に出会う喜びをより多くの子どもたちに届けられる企画を準備中ですが、その一つとして、世界中に「友」ができる「こどものとも 世界昔ばなしの旅セット」を刊行いたします。2024年4月に第一弾を刊行し、2025年4月に第二弾、70周年を迎える2026年4月に第三弾をお届け! 周年に向けて、昔話の魅力をお伝えしていきます。
昔話とは
みなさんは、「昔話」と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか? 「ももたろう」「いっすんぼうし」などの物語を思い起こす方もいれば、なんとなく地味で古くさい、怖くて子どもにはちょっと… と敬遠される方もいることでしょう。
昔話は、長い歳月をかけ、人々の口で語られ耳で聞くことで伝承されてきたおとぎ話です。子どもの頃に聞いたお話を思い出しながら次の世代に語る。そうして受け継がれる昔話は、人生において大切な価値観や知恵がしっかりと織り込まれつつ、子どもたちにも受け止めやすい簡単明瞭な語り口になっています。
さまざまな国と地域の昔話に触れることは、物語のおもしろさを味わうことはもちろん、その地で長く大切にされてきたものごとや考え方に出会うことでもあります。世界中の情報を気軽に入手できるようになった今こそ、それぞれの地で受け継がれてきた昔話を楽しみながら、言葉や文化の異なる人々の暮らしや価値観に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
地域色豊かな昔話がそろう第一弾
2024年4月刊行の第一弾は、アジア・南米・アフリカなどの地域で親しまれてきた物語が15冊。どれも力強いイメージとともに語られるおもしろいお話ばかりです。
こどものとも世界昔ばなしの旅セット
『おひさまを ほしがった ハヌマン』インドの大昔の物語「ラーマーヤナ」より
『おどりトラ』韓国・朝鮮の昔話
『かものむすめ』ウクライナの昔話
『もどってきた ガバタばん』エチオピアのお話
『チャマコとみつあみのうま』メキシコ・ミステカ族のお話
『われた たまご』フィリピン民話
『おにより つよい おれまーい』サトワヌ島民話
『マリアとコンドル』ペルーの民話
『ちいさなりょうし タギカーク』アジア・エスキモーの昔話
『まじょのひ』パプアニューギニアの昔話
『しろいむすめマニ』アマゾン・インディオのお話
『カガカガ』北米先住民の創世神話
『かたつむりとさる』ラオス・モン族の民話
『あくまのおよめさん』ネパールの民話
『ゆうかんなアジク』中国満族の民話